ペット遺骨、建築材へ・・見直しも解決策みえず/横浜市の公営斎場

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 横浜市の公営斎場で火葬されたペットの遺骨が、人知れず建築材料に"リサイクル"されている。核家族化や少子高齢化などに伴い、今や「家族の一員」といわれるペット。飼い主らの心情への配慮などから、市は見直す方針を打ち出したが、共同墓地や慰霊碑の設置など新たな財政負担には消極的な姿勢を示す。動物愛護団体から「責任を持って供養するべき」との批判もあり、着地点は見えない。

 「ペットはかけがえのない存在になりつつある。どのような形で取り扱えるか検討したい」。横浜市の林文子市長は6月13日の市会本会議で、火葬した犬や猫などペットの遺骨を再利用している現在の対応を見直す考えを表明した。

 市環境施設課によると、市内に4カ所ある市営斎場のうち、ペットの火葬を受け付けているのは戸塚斎場だけ。多くの自治体は動物の死がいを廃棄物処理法に基づいて「一般廃棄物」として焼却処分しており、火葬場にペット専用の火葬炉が併設されているのは全国的にも珍しいという。

 火葬方法には1体ずつ焼却する「個別火葬」と、ほかのペットと一緒に焼却する「合同火葬」があり、再利用されるのは骨を持ち帰れない合同火葬で焼却した遺骨。毎年約2トンが県外の業者に引き渡されている。2012年度の処分委託費は約16万円。遺骨は粉末状に砕かれた後、鉱山会社で溶融処理され、路盤材や建築材などに生まれ変わる。

 10年度の利用実績は個別火葬が2057件だったのに対し、合同火葬は2・4倍の5066件。合同火葬が選ばれる背景には大都市ならではの住宅事情も関係している。「マンション住まいが増え、保管場所に困る(骨を持ち帰る)個別火葬は選択しづらい」(同課)からだ。

 同課によると、再利用は少なくとも04年ごろには行っていたというが、開始した理由は記録が残っていないため分からないという。担当者は「飼い主には事前に説明をしているのでトラブルになったことは一度もない」と説明する。

 しかし、一般にはほとんど知られていないのが実情だ。県動物愛護協会(横浜市)の山田佐代子会長(53)は「そんなことをしているなんて知らなかった」と憤りと驚きを隠さない。「行政が引き受けるなら、命あったものとして責任を持って供養してもらいたい」

 日本ペットロス協会(川崎市)の代表で、心理カウンセラーの吉田千史さん(59)も同様の意見だ。「ペットは仲間であり、大切な家族。最近は亡くした悲しみや落ち込みが重篤化するケースが増えている。共同墓地を整備するなど飼い主の心情に配慮した方法に見直すべきだ」と話す。

 市は近く見直し作業に取りかかる予定だが、解決策は見つからない。慰霊碑や墓地などを造れば、苦しい市財政に造成費や維持管理費などが重くのしかかる。担当者はこう漏らす。「税金でどこまでやるべきなのか、悩ましい」

                       ーーーーーーー神奈川新聞    2012年8月19日

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以前からうわさはされていたが、ペットの愛する人の心情からしてなかなか許せるものではないのではないでしょうか。

一般のペット霊園が同様のことをしていたら大変な社会問題になると思われます。

「ペットは家族の一員」といわれる昨今、動物愛護団体のいわれるとおり公の施設でも「責任を持って供養するべき」と思います。

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このページは、petsougi-newsが2012年8月20日 13:46に書いたブログ記事です。

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