ペット 再生医療に指針 犬と猫「科学的に有効」限定

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毎日新聞

ペットの犬や猫への再生医療などについて、獣医師が治療を実施する際のガイドライン(指針)を、日本獣医再生医療学会と日本獣医再生・細胞療法学会が初めてまとめた。実施は重病のケースだけで、科学的に治療効果が期待される場合のみに限るなどの規制を盛り込んだ。

     人間の場合は再生医療安全性確保法に基づいて国に届け出るなど規制があるが、ペットにはなく、治療方針の判断は獣医師に委ねられているのが現状。治療費も獣医師が独自に決めている。ペットの再生医療の増加を受け、効果不明な治療や、治療費をめぐるトラブルが増えているため、指針で規制することにした。

     指針は、再生医療のほか、免疫細胞などを加工して行う細胞療法が対象。指針作成委員会の枝村一弥委員長によると、ウェブサイトで再生医療などを掲げている動物病院は2月現在で160以上ある。一方、犬と猫で効果が確かめられているのは、関節炎の再生医療や、一部のがんに対する免疫細胞療法などに限られている。

     指針によると、ペットの再生医療と細胞療法を実施する際は、身体の機能を損なったり、生命を脅かしたりする重い病気にかかった場合に限定。実施する際は、第三者機関に届け出ることを定めた。遺伝子操作した細胞やiPS細胞(人工多能性幹細胞)、ES細胞(胚性幹細胞)を使う場合は、治療の実施機関内に設けた倫理審査委員会の審査も義務付けた。

     また、獣医師に対しては、科学的に効果があるとされている治療でも、確立したものではないことを飼い主に説明することも求めた。枝村委員長は「指針に基づいた治療は、獣医師の信頼性を高める。誤解なく、再生医療や細胞療法を普及させることにもつながる」と話す。【藤野基文】 

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    このページは、petsougi-newsが2017年4月 4日 07:42に書いたブログ記事です。

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