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7/18(水) 6:00配信

東洋経済オンライン

 空前のペットブームと言われて久しい。

 1人あたりがペットにかけるおカネは年々高額になってきている。ただし日本全国で飼われているペットの匹数は、猫は横ばい、犬は減少傾向にある。つまり1匹あたりにかけるおカネが上がっているのだ。ペットを家族の一員として扱い、十分におカネをかけて育てるようになったと言える。

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 ペットフード、ペットケア製品では高額商品も登場しているが、ただそれらの商品は値段的にはたかがしれている。

 ペットを飼ううえで最もおカネがかかるのが、医療費だ。人間と違って健康保険がないため、どうしても高額になりがちだ。

 知人の20代女性の飼い猫が体調を崩したので病院に連れて行くと、ただちに入院することになった。

 「後から30万円を請求されて、『え?』ってなりました。正直2万?3万円だと思っていました。もちろん猫の健康は大事ですけど、30万円はちょっと......。文句も言えないので、親に借金をして払いました」

 と語った。

 このような問題は全国で後を絶たないという。ペットの治療はどこまでおカネをかけるべきなのか?  これは、とても難しい問題だ。

 『やさしい猫の看取りかた』(角川春樹事務所)の著作がある、峰動物病院の院長、沖山峯保さんに話を聞いた。

■100万円以上かかる手術も

 「治療費に関しては、もちろんおカネに余裕がある人は、いくらおカネをかけてもいいと思います。100万円以上かかる手術もあります」

 犬の心臓(僧帽弁)の手術では代金が100万円を超えることも少なくない。しかも手術をしたとしても、その後元気になる可能性は半分程度だという。それでも手術をする人はいる。飼い主に支払い能力があり、かつ払っていいと思っているならば問題はない。ただ誰もがそのような環境にはいない。

 「やはり最初におカネの話はしたほうがいいです。おカネは大事ですからね。ペットは自由診療ですから、同じ治療をしても病院によって値段が大きく変わることがあります。A病院では5万円だったのに、B病院では50万円かかった、なんて場合もありますよ」

 自由診療は飼い主と医療機関との間で個別に契約を行い、その契約に基づいて行われる診療だ。その場合おカネの話をするのは必須だと思えるが、来院する飼い主の多くは、自ら治療費の話は切り出さない。また飼い主に対し、積極的におカネの話をしない獣医も多い。

 「『おカネはいくらかかってもいいから、この子の命を助けてください!!』と言われる人がたくさんいらっしゃいます。

 気持ちはわかります。ただ、結果的に払い切れなくなって困る人もいらっしゃいます」

■治療費はケース・バイ・ケース

 ただし「治療にいくらかかるか?」と聞かれても症状はケース・バイ・ケースなので正確には答えられないという。

 その場合、沖山さんはこれまでの経験からの大体の概算を教えるようにしている。

 以下、一例を挙げると、

 初診料2000円、診察料1000円を払って診察してもらう。単純な下痢などの症状ならば、治療費3000?4000円で終わる。

 よりきちんとした検査が必要だとわかると、エコー検査3000円、レントゲン4000円、血液検査7000円、と合計1万4000円がかかる。

 そしてそのまま入院になると、まず入院費がかかり、点滴代などが必要。さらに呼吸器系・循環器系の病気などで酸素室に入る必要がある場合は酸素代など上限なく値段がかかっていく。酸素室を使う状態では一日で5000円ほどかかり、もし1カ月連続で使えば15万円にもなる。

 「われわれとしては飼い主の皆さんに、ペット保険に入っておいていただけると嬉しいですね。遠慮なく治療ができますから。でも保険に加入している飼い主さんは、全体の5分の1くらいですね」

 ペット保険は1万5000?3万円くらいの商品が多い。もちろん額が高いほうがより多くの治療がカバーされる。ただもちろん治療にかかるすべてのおカネが払われるわけではない。30万円かかった場合は15万まで、高額の手術をやった場合は10万円まで、など上限が決まっている。すべてが自由診療なので、保険会社側が上限を決めるのは当たり前だ。

 「結果的に治療費が払えなくなり、月賦で払っている飼い主さんもいらっしゃいます。子どもの進学などおカネがかかる時期にペットが病気になり、非常におカネに困ったという飼い主さんもいらっしゃいました。

 中には初診で来て『おカネないんです』って言う飼い主さんもいました。そういう場合は踏み倒されることが多いのですが、見捨てるわけにもいきません。病院としては非常に困ったことですが、踏み倒されたら踏み倒されたで仕方がないなと諦めて治療しています」

 愛するペットのためどこまでもおカネをかけてあげたいと思うのは飼い主なら当たり前の気持ちだ。だが、おカネは有限だ。自分の懐具合と相談するのは決して悪いことではない。むしろおカネの相談をするのは当たり前だ。だがその当たり前がなかなか難しい。

 沖山先生の印象では、治療においておカネのことを切り出すのが苦手なのは日本人特有な性質らしい。これは飼い主にも獣医にも言える。

 「たとえば欧米人は、最初にちゃんとおカネの話をしますね。いくらまでなら治療する、それ以上なら治療しない、獣医と意見が合わなければ病院を替える、と非常にはっきりしている。

 日本人もおカネのことは絶対に聞くべきだと思います。それは恥ずかしいことじゃないですから。2000?3000円で済む話じゃないですからね。大変な額のおカネがかかる場合も多いです。おカネのことを聞かずに治療をはじめて『いったいいくらかかるのだろう?』と考えること自体、すごいストレスですよ」

 ペットが危篤な状態になっても、おカネを積めばある程度生かし続けることはできるという。もちろんかなり高額な治療費がかかる。

■安楽死という選択肢

 もう元気になる望みがない状態である場合、飼い主には『ペットを安楽死させる』という選択肢がある。

 安楽死についても、日本人は切り出すのが苦手だという。この問題も、飼い主側も獣医側も苦手だ。

 「日本では安楽死させる人は圧倒的に少ないですね。逆に欧米では飼っている時は家族のように大事にしますが、重篤な病気にかかった場合は、最期は安楽死を選ぶ人が多いです。ある意味、割り切っているんでしょうね」

 オーストラリアで10年看護師をした人が峰動物病院で働いているが、いちばんの印象が「日本人はペットの安楽死を選ばない」のだという。

 オーストラリアでは、手術にまとまったおカネがかかるとわかると「では、安楽死してあげてください」と迷わず言う人が多かったという。

 手術の後にかかるペット自身の負担(痛みなど)や治療費を考えれば、スッと楽にしてあげたほうがお互いに良いと判断する。

 日本ではそもそも安楽死という手段があることすら認識していない人が多い。安楽死という言葉自体がタブーで、言ってはいけないと思っているふしもある。

 獣医の中にも、「安楽死をしてあげてほしい」とお願いする飼い主に対して「なんて冷たい飼い主だ」と考える人は少なくないという。

 そして、飼い主が頼んでも絶対に安楽死という選択肢をとらない獣医もたくさんいる。

 「飼った以上は最後の最後まで一緒に頑張りましょう」

 という主義だ。これはこれで正義ではあるが、飼い主に強制することではないと思う。どうしてもかかりつけの獣医と話が合わないときは、病院を替えるという手もある。

 「もちろん安楽死を選択したことを後悔する飼い主さんはいます。飼い主さんの意志で寿命を決めたのは事実ですから。ただ、ペットの死に際の苦痛にみちた状態を見てトラウマになる人もたくさんいます。どちらがいいのかはわかりません」

 ギリギリまで治療で生かした場合、かえって長く苦しませたという罪悪感が残る場合も多く、以後ペットを飼えなくなる人もいる。

 そこからペットロス症候群になる人もいる。ペットロス症候群とは、ペットを失ったショックで心身に疾患が起こることをいう。

 安楽死を飼い主に勧めれば、「なんて冷たい獣医だ」と患者から思われるリスクはある。だが、それでも沖山さんは、「安楽死という選択肢もあるよ」と提示するようにしている。

 「提示すると、ホッとされる飼い主さんは多いですね」

■"安楽死をする条件"を提示することも大事だ

 ただ単に安楽死を提示するのではなく、同時に"安楽死をする条件"も提示する。これが大事なポイントだ。

 沖山さんが思う安楽死の基準は、

 「病気にかかった後でも食べられていた物が、食べられなくなってしまう」

 「病状が進行して、痙攣・嘔吐がコントロールできなくなる」

 の2点だ。

 「そういう状態になっても、点滴で栄養を与えたり、痙攣を抑える薬を使ったりすれば、まだ生かし続けることはできます。でも、それ以上がんばらせるのはかわいそうだとも思う人も多いでしょう。飼い主さんが『ここまでがんばってくれたんだから......』という意識が持てるのならば、安楽死を選んでもいいと思います」

 安楽死は、手術と同じように麻酔をする。この段階で意識はなくなり、痛みも感じない状態になる。そして点滴で薬剤投与をして心臓や脳の機能を停止させる。

 麻酔が効くまでの間にお別れを済ませた後は医師に任せ、最期の死に際は立ち会わない飼い主さんが多いそうだ。

 亡くなった後は、涙にくれる飼い主さんもいるし、

 「やれることはやったんだから......」

 と納得する飼い主さんもいる。結局、これが正しいという答えはない。

 ただ現在ペットを飼っている人は、安楽死という選択肢があるということを覚えておいてもいいと思う。

■亡くなった後は

 最後に、ペットが亡くなってしまった後の問題に触れたい。

 亡くなった後は、火葬場で荼毘に付し、お墓を作る人が多い。これも値段はあってないようなものだ。おカネをかけようと思えばいくらでもかけられる。

 沖山先生は、飼い主から聞かれた場合は、近所にある信頼の置ける霊園を紹介するようにしている。事前に霊園からもらっている料金表も見せている。

 最近では自動車でわが家に来て火葬してくれる、移動式のペット葬儀社もあって便利だ。ただし、ペット葬儀関連では不当請求や、死体の不法投棄などトラブルも多く発生している。

 ペットが亡くなってショックではあるが、最後に後悔しないためには、事前によく情報を調べることが大事だ。

 個人的な話だが、

 「ペットが亡くなったのだが、どこで火葬してもらうのがいいか知らないか?」

 と聞かれたことがある。僕は、

 「飼っていたペットが死んだ場合は、所轄区域の清掃事務所に電話すれば有料で引き取ってもらえるよ」

 と教えた。例えば僕が住む地域では、杉並清掃事務所が遺骸を引き取ってくれて合同葬という形で荼毘に付してもらえる。値段は3100円と安いし、区がやることであるから間違いもないと思った。

 しかし、知り合いは清掃事務所に遺骸を渡すというのに強い拒否感を覚えたらしい。

 「うちの子はゴミじゃないから!!  考えられない!!」

 と怒られてしまった。親切で教えたのだが、裏目に出てしまった。

 このようにペットに関しては、飼い主それぞれで考え方が大きく違う。擬人化して家族以上に愛する人もいるし、ある程度距離を置いてかわいがる人もいる。もちろん虐待は絶対にダメだが、治療や葬儀などの細かいルールは飼い主が自分自身で決めることなのだ。

 人に任せきりにせず、自分で調べそして考えて結果を出すのが、のちのち後悔しない最善の道だと思う。


村田 らむ :ライター、漫画家、カメラマン、イラストレーター

6/28(木) 21:48配信

朝日新聞デジタル

 ソフトバンクのCMで初代「お父さん」のキャラクターを務めた白い犬のカイくんが28日未明、老衰のため死んだことが分かった。16歳だった。同社が明らかにした。2007年から始まった「白戸家」のCMに出演し、ユニークなセリフと愛くるしい姿で人気を集めた。

 現在はカイくんの息子のカイトくんとカイキくんが2代目「お父さん」役になっているという。同社は「白戸家のお父さんとして活躍していただいたカイくんに、心より感謝するとともに、謹んでご冥福をお祈りいたします」としている。

朝日新聞社

6/28(木) 21:11配信

AFPBB News

最期まで自分らしく... 祭壇にハートや波、招き猫も 横浜で葬祭展

横浜市で開かれた「フューネラルビジネスフェア2018」に展示された「フォーシーズンズ」の生花祭壇(2018年6月28日撮影)。(c)AFPBB News/Yoko Akiyoshi 

6月28日 AFPBB News】ひつぎや骨つぼから埋葬サービス、ペット葬祭まで、葬祭に関するビジネスの展覧会「フューネラルビジネスフェア2018(Funeral Business Fair 2018)」が28日、横浜市で開幕した。関連企業企業133社が出展している。

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ペット葬儀関連では一般社団法人日本動物葬儀霊園協会が出展し、理事長の中村氏の「ペット葬祭業の要諦」についての講座、シンポジウムもありました。

また、ペット火葬炉、移動火葬車メーカーのサントイ?やメモリアルグッズメーカーも出展しています。

(6月28日―29日)

 人とペットの長い歴史の中で、数年から約20年という短い寿命の動物との共生は本当に貴重なものであり、さまざまな素晴らしい思い出を動物たちは人にもたらしてくれる。

 現在、犬の高齢化率(7歳以上)は約59%、猫は約45%と人間以上に高齢化が進んでいる。それに伴い、旅立つ犬と猫の数は毎年急増しているのが現状だ。ペットが高齢になると、自然と体が弱ってくるのが分かり、「あとどれだけ一緒にいられるのだろうか」と考えてしまう飼い主も多い。

 不幸にもペットの旅立ちが訪れたときにはどのように対処したらいいのだろうか?

 愛したペットが亡くなったときは、思いっきり泣く時間を惜しまないことが大切だ。と同時に、悲しむだけではなく、今まで一緒に過ごし、楽しい時間を提供してくれたことに感謝したい。

 感謝の気持ちと心の整理をするために、人間同様、ペットの葬儀を行う人が年々増えている。現在では、増上寺において1000人を超えるペットを愛する方々が毎年参列し、亡くなった動物を供養する「動物慰霊祭大法要」を行う動物霊園葬儀会社もある。動物霊園葬儀社は全国で約1000社近くあり、その数はペットの高齢化に伴い、増え続けている。

ペットも火葬されることが多いが、ペットの火葬については、(1)他家のペットの遺体と合同で火葬し遺骨は共同墓地に埋葬される合同火葬(2)ペットの遺体を預けて火葬し、骨壺に収める個別火葬(3)人間同様に火葬に立ち会い拾骨する立会火葬?といった方法がある。

 また、最近は飼い主が亡くなったペットと同じ墓に入りたいとの希望や、海洋散骨や樹木葬を望む飼い主も見受けられる。

 霊園を選ぶ際はよく調べて決定することをお薦めしたい。東京都獣医師会霊園協会では、(1)お世話になった動物病院に相談(2)身近で動物を亡くした経験のある人に聞く(3)インターネットで検索する?などの方法で、信頼できる霊園を選ぶことを推奨している。

 葬儀や費用についても、ペット霊園により、葬儀のやり方や費用が異なるので、よく調べてどの葬儀社に任せるかを慎重に決定することをお薦めしたい。

 初めてペットの葬儀を行ったことで「心の整理ができた」と葬儀社に感謝の気持ちを述べられる方々が最近は多くなったと聞く。亡くなったペットは、いつまでも飼い主が悲しんでいることは、望んではいないだろう。早く飼い主が悲しみを乗り越え、元気になってくれることを天国から祈っているはずだ。心のこもったお葬式をして、心の整理をしてみてはいかがだろうか。

 人とペットの素晴らしい思い出の赤い糸は、いつまでも人とペットの心の中で繋がっていることだろう。

 ■越村義雄(こしむら・よしお) 一般社団法人「人とペットの幸せ創造協会」会長。同ペットフード協会名誉会長。一般財団法人日本ヘルスケア協会理事、「ペットとの共生によるヘルスケア普及推進部会」部会長など。

2018.06.06 16:00

 この5月に、栃木県のJA足利が"ペット葬"事業を開始した。お別れ式の手配や火葬、寺院へ納骨の仲介も行うという。

 昔はペットが亡くなると、自宅の庭などに埋めるのが一般的だったが、最近はペットも家族同様に火葬して弔いたいという人が増加。それに伴い、前述のように別業種から新規参入する企業や団体が増えたのだ。また、そのまま庭に埋めるのが問題になってきたのも、ペット葬ブームのきっかけになっているという。

「土に埋めれば骨は自然に還ると思っているかたが多いのですが、骨は土に還りにくく、10年以上経ってもそのままのケースが多いのです」

 と、これまで3万件以上のペット火葬・葬儀などを行ってきた「愛ペットグループ」の北治美津子さんは話す(「」内、以下同)。

 また、賃貸物件の庭や公園・公共の場に埋めるのは違法となる。火葬にした方が、後々の問題も回避できるのだ。

◆お骨拾いも行える「立会個別火葬」が人気

 ペットの火葬には"合同火葬"と"個別火葬"がある。

 合同火葬は、他のペットと一緒に行われ、お骨拾いはスタッフが担当。納骨も合同で、返骨はできないが、費用が7000円程度に抑えられる。

 一方個別火葬は、自分のペットだけで火葬を行う。お骨拾い・納骨をスタッフに一任する"一任個別火葬"(1万3000円?)と、火葬にも立ち会えて飼い主がお骨拾いも行える"立会個別火葬"(1万8000円?)があり、予算で選べるのが一般的だ。

「火葬の場も、ペット霊園など火葬施設の整っているところや、火葬炉を搭載した専用車などがあります。最近は立会個別火葬を選択されるかたが多いですね」

 ペットなら、犬・猫以外でも、ウサギやハムスター、ハリネズミ、爬虫類、鳥などにも対応できるという。

◆納骨せずに持ち帰る人は約3割。一部残す"分骨"という選択肢も

 火葬後は遺骨をペット霊園や納骨堂に納めるのが理想ではあるが、必ずしも納骨しなければいけないというわけではないと、北治さんは言う。

「気持ちの整理がつかないうちは、無理に納骨する必要はありません。実際、弊社の火葬利用者の約3割は納骨せず持ち帰っています」

 とはいえ、手元に置いた場合、どのタイミングで納骨すればいいのだろうか。

「四十九日を1つの区切りにするのがおすすめです。寂しいなら、全部納骨せず、遺骨の一部を形見として手元に残す"分骨"という選択肢もあります」

 納骨方法も、ペット霊園の納骨堂や、人と同じように墓石を建てての納骨もある。これらも火葬同様、合同か個別かを選べるようになっている。

 次号では、葬儀関連のトラブルに巻き込まれないための注意点について紹介します。

※女性セブン2018年6月14日号

2018年05月28日 07時00分 NEWSポストセブン
ペットは供養する時代に、死んだ時にすべき遺体のケア方法

ペットの"終活"を考える人も増えている(写真/Getty Images)

 2017年1月、大阪府枚方市のペット霊園が、利用者への説明がないまま突如閉園した。骨が掘り返されたため、飼い主はペットの遺骨の行方がわからなくなる事態となった。

「こういったペット霊園をめぐるトラブルはここ数年増えています」と、ペットに関する事件・トラブルなどに詳しい弁護士の杉村亜紀子さんは話す。というのも現在、ペット霊園や火葬場について規制する法律がないからだという。

「ペット霊園や火葬場の需要は伸びているのに、それを規制する法律がありません。そのため、ペット霊園が住宅街につくられ、煙やにおいなどを不安に思う周辺住民とトラブルになるケースも多いんです」(杉村さん)

 トラブルを未然に防ごうと、自治体が独自に設置許可条例を制定する動きも出てきている。前出の枚方市も今年7月からペット霊園の設置は許可制とするなどの条例が施行されることになった。

◆ペットの供養にルールはない。人の場合と同じ流れをイメージする

 昔はペットが亡くなったら、自宅の庭や裏山などに埋める人も多かったが、ここ数年で、ペットを家族同然に見送り、供養したいと思う人が一気に増えたと、「愛ペットグループ」の北治美津子さんは言う。

 しかしペットには、人のように、「墓地、埋葬等に関する法律」などもない。

「見送り方に迷った時は、人の供養と同じ流れで考えてください」(北治さん)

 とはいえ、具体的にどのような手順で進めればいいのだろうか。

◆死後硬直が始まる前に遺体のケアを。家族との最後の時間をつくるのが大切

 ペットの死後、まずやるべきことは遺体のケアだ。ペットの大きさにもよるが、約2時間で死後硬直が始まる。その前に、目や口を閉じ、手足は寝ているような状態に曲げる。その後、固くしぼったタオルで、体を拭いて清める。

「清めた後は、タオルなどで包み、ベッドやダンボールに寝かせましょう。その時、体液が流れ出るので、ペットシーツを敷き、保冷剤などで頭とお腹を冷やすと腐敗を遅らせられます」(北治さん)

 部屋の温度はなるべく下げ、保冷剤をこまめに換えると、夏場で1?2日、冬場で3?4日は安置できるという。その後、火葬場へ連れて行く。

「ペットが慣れ親しんだお家で、最後の時間を家族と過ごすことが飼い主の心の整理には必要です」(北治さん)

※女性セブン2018年6月7日号

ライフスタイル

2018/4/8

 愛するペットの老後に悩む人に送る終活バイブル『ネコちゃんのイヌネコ終活塾』が、2018年3月30日(金)に発売された。

 ペットの犬猫の寿命は、昔より延びたとはいえ平均15年前後。さらに人間の数倍の速さで年をとるので、ペットと暮らす上では老化に伴う介護の問題などを避けては通れない。

「この子がいつかはいなくなっちゃうと考えただけで落ち込んでしまう...」「今は元気でかわいいけど、病気や介護となったらどんなことになるのか不安」「お金は一体いくらかかるのかな...」など、ペットの老後について悩んだことがある人は多いはず。また実際に家族のようなペットがいなくなることで起こるペットロスも、深刻な問題となっている。

 しかしペットの老後の不安は「知らないから怖い」こと。そこでペットが元気なうちに終活の知識を得て、悔いのないように過ごしておくことで不安が現実になることを防げる。ペットの「終活」をしっかり学んでおけば、今よりもっとペットたちを愛せるようになるだろう。

 同書ではペットの病院・お金・介護・葬儀・ペットロスなどの問題を専門家がわかりやすく解説。マンガを通して、人間語を話せるネコちゃんと柴犬・イヌイくんと一緒に知識を深めていくことができる。さらに1冊あると便利な、著者・卵山玉子の特製「ペットの終活ノート」付き。

 ペットとの「今」がもっと愛おしくなる一冊。現在ペットと暮らしている人はもちろん、これから飼いたいと思っている人もぜひ手に取ってみてほしい。

卵山玉子(たまごやま・たまこ)
ネコ好きのマンガ家。アメブロ公式トップブロガー。愛猫との生活を描いた猫マンガブログ「うちの猫がまた変なことしてる。」で人気を博す。主な著書に『ネコちゃんのスパルタおそうじ塾』『うちの猫がまた変なことしてる。』シリーズ、挿絵に『シュウさま-保護猫カフェからやってきた3本足のモフ天使』、『イラストでわかる! ネコ学大図鑑』等。

4/1(日) 19:35配信

ねこのきもち WEB MAGAZINE

火葬方法もいろいろ、あらかじめペット火葬場や業者をリサーチ

つらく悲しい愛猫とのお別れの後に、あわてて火葬場を探すハメに...。そんな後悔を口にする飼い主さんは少なくありません。動物病院で火葬場を紹介してくれることもありますが、もしもの時のために、あらかじめ調べておくと安心ですね。

最近は、ペットの火葬が一般的になりましたが、実はそのやり方にもいろいろ。主に、次の4つの方法があります。

1。個別立ち会い葬
飼い主さんの立ち会いのもと、1匹だけで火葬する方法です。人の葬儀と同じように、亡きがらと直前まで一緒にいられ、思い出の品を棺に入れたり、遺骨を拾ったりできます。
立ち会い=○ 返骨=○ 費用=約3~6万円

2。自宅葬(移動火葬車)
火葬炉を備えた専用車に自宅近くまで来てもらい、火葬してもらう方法です。自宅まで迎えに来てもらい、近隣に迷惑がかからない場所まで移動して火葬します。
立ち会い=×  返骨=○ 費用=約3~6万円

3。個別一任葬
ペット葬儀業者に亡きがらを預け、1匹だけで火葬してもらう方法です。火葬が終わった後、骨壺に入った状態で遺骨を受け取ることができます。
立ち会い=× 返骨=○ 費用=約2~3万円

4。合同葬
ペットか創業者に亡きがらを預け、火葬から納骨までを一任する方法です。遺骨は、ほかのペットと共に火葬後、共同墓地に埋葬されるので、返骨はありません。
立ち会い=× 返骨=× 費用=約1~2万円

自治体によっては、ペット専用の火葬場を備えているところもあるようです。また、自宅の庭などの私有地であれば、土葬をしても問題ありません。ただし、衛生面やほかの動物によって掘り返されたりしないように、穴は深く掘って埋葬しましょう。

いつまでも愛猫の思い出と共に、幸せな供養の方法

愛猫が旅立ってしまっても、その楽しく幸せだった思い出は消えません。「すごく楽しかったよ」「また会おうね」と祈りながら、供養してあげましょう。

供養の方法、遺骨の納め方は、主に次の4つがあります。

1。自宅で保管・埋葬
自宅に祭壇を設けて遺骨を保管したり、庭などに埋める方法です。

2。散骨
遺骨を細かく砕き、海や川、山などにまく方法です。ペットの散骨は特に規制などありませんが、まく場所には事前に承認をとりましょう。

3。納骨堂に安置
ペット専用の納骨堂で保管する方法です。決められたスペース内なら、写真を飾ったりお供えをすることもできます。
費用=年間約8000円?3万円

4。墓地で埋葬
ペット専用の墓地には、1匹だけが入る「個別墓地」とほかのペットと一緒に入る「共同墓地」があります。
費用=個別墓地:約5万円?30万円+年間管理費、共同墓地:無料?約8000円

愛猫をどう供養したいかによって選びましょう。

信頼できるペット葬儀業者の探し方

悲しいことですが、ペット葬儀業者の中には、飼い主さんが正常な判断ができないところにつけ込んで、悪質な対応をするところもあります。

信頼できるペット葬儀業者を探すには、次の4つの方法があります。

1。動物病院で紹介してもらう
2。猫飼いさんの友だちに聞く
3。インターネットの口コミサイトを参考にする
4。実際にペット葬儀会社を訪問してみる

愛猫を看取った後は、悲しみに支配され、正しい判断ができないもの。だからこそ、猫ちゃんが元気なうちに、探したり、方針を決めておくことが大切です。

出典/「ねこのきもち」2016年2月号『愛猫のための終活とペットロス』
イラスト/秋葉あきこ
文/ヤマモトトモミ

ねこのきもちWeb編集室


サーチナ

 中国メディア・捜狐は17日、「日本のペットは世界で最も幸福かもしれない」とする記事を掲載した。記事が日本のペットは幸福だと感じたのは、ペットの葬儀や火葬のサービスの存在が理由のようだ。

 記事は、「故人の遺体を火葬して見送るというのは、今の日本ではとても一般的になっている。そして、現在では、人間のほかにペットも火葬するサービスがあるのだ」とし、実際に飼い主に愛されながら亡くなったネコの火葬の様子を紹介。「スタッフがネコの遺体を火葬台の上に置き、祈祷と供養を行う。それが済むと遺体は火葬炉に入れられ、しばらくすると骨になって出てくる。そして、飼い主が骨をトレーに移すのだ」と説明した。

 さらに、「必要な骨をトレーに移すと、スタッフが白い陶器のコップ型の骨壺を持ってきて、そこに整理した骨を入れていく。そして、すべて入れ終わると、骨壺をきれいな装飾の覆い袋にいれ、飼い主に渡すのである」と伝えている。そして、この飼い主が愛猫の骨を自宅に持ち帰り、生前愛用していたペット用のベッドの上に写真と一緒に飾るとともに「今でも、亡くなったペットのことが愛おしくて仕方がない」と語ったことを紹介した。

 葬儀をしてしっかり火葬し、手厚く葬ってあげるというのは、確かにペットを家族の一員として愛してきた飼い主の気持ちの表れと言える。しかし、だからと言って、人間同様の手厚い葬り方をしないからといって動物に対する愛情がないかと言えば、そんなことはない。ペットが幸せだったかどうかを考えるうえでより大切なのは、生前にどのような飼い方をしたか、ではないだろうか。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
日本のペットは世界一幸せだと思う、だって死んだあとも・・・=中国メディア

3/19(月) 7:35配信

いぬのきもち WEB MAGAZINE

ペットロスを経験したことのある飼い主さんの体験

「まだうちのワンちゃんは元気ですが、死んだことを考えるだけで涙が出ます。いまからどうしようって心配です」

「愛犬を亡くしたことがないので、自分がどうなるかわかりません。家族は『絶対に寝込む』と、いまから心配してます」

「ペットロス」という言葉を聞いたことがあるでしょう。家族同然のペットが亡くなったとき、後悔や喪失感で精神的、心身的にさまざまな症状が起こります。

まだ愛犬が元気なうちは、いなくなったときのことは考えられないですよね。いぬのきもち編集室では、ペットロスを経験したことのある飼い主さん55名に、そのときのお話を聞いてみることに。

どのようにして心が落ち着いたのか、またどのくらいの期間ペットロスが続いたのかなども、あわせて教えてくれました。

ペットを飼っている人には、ぜひ聞いてほしい言葉がたくさんあります。

立ち直れるかどうかは、気持ちの持ちよう

「立ち直る方法は、やはり気持ちの持ちようでした。『あのコは家にきて幸せだった、いまは病気から解放されて好きなものを好きなだけ食べて幸せに暮らせているんだ』と思うようにしました。立ち直るまでは、少なくとも1年はかかりました」


「『かわいそうだ』と思わないようにすること。『愛犬は幸せだったんだ! 』と思うように......。悔やまないように、精一杯の最期を迎えられるようにしてあげることが大切。

愛犬を亡くした数カ月後に新なワンちゃんを迎えて、寂しさは消えていきました」

無理に立ち直ろうとしなくていい

「先代犬が旅立ったのは16年前なので、当時はまだ『ペットロス』という言葉もなかったように思いますが、とにかく泣いて泣いての日々だったと思う。気付いたら立ち直ったのかも」


「無理に立ち直ることはしませんでした。涙が出るときは出し、いなくなったコに独り言で話し掛けたり。亡くなって4年半経ちますがまだ遺骨は家にあり、お花を添えたりしています。

遺骨を供養するか悩んだとき、掛かりつけの獣医さんに『お家に置いてあげたいなら、そうしてあげてください。お家でご家族に供養されてもいいんではないですかね』といっていただき、心が救われ、いまでは2代目ワンコと一緒に遺骨と遺影に向かって話しかけています。

いずれ、私たち夫婦がペットと入れるお墓に連れて行く予定です。まだ先のことですが......」

いままでどおりの生活を送ることで、気持ちにも変化が

「やっぱり、普通の生活を送ること。仕事も普通に行って、第三者と接すること。すると、いつの間にかいつものペースに戻っていく。

気持ちに変化があったのは半年とかですかね......。夢に亡くなった愛犬が出てきてくれました。悲しみが深いときほど、夢には出てこないと聞いて。夢の中の愛犬は、元気でした」

新しい家族を迎え入れて

「散歩の時間になったら体が自然に散歩へ行くようになっていて、『愛犬はもういないんだ......』っていうのが、最低でも3カ月は続きました。

私の場合、2人目の子どもを産んで3カ月ぐらいだったので、ふたりの娘を育てるのに没頭しているうちに、なんとか気持ちを消化できていたと思っています。

笑い話ができるようになるまではかなりかかりましたが、いまではいい想い出となり、新しいコを迎えています」


「たくさん泣いて、忙しく過ごし、映画やテレビなどで犬を見ないようにしていました。7年間新しい家族(ペット)を育てているうちに、気持ちが落ち着いてきました」


「立ち直ってはないですが、落ち着いたのは、亡くなってから2カ月半ほど経ったときに、偶然か必然か、仔猫を道端で保護して迎え入れることになったこと。仔猫との生活でバタバタしてる間に、ふとしたときに悲しくなる、という時間が減りました」

いまでも愛犬がそばにいてくれる気がする

「5年前に愛犬が亡くなり、まだ思い出しては涙ぐむことがあるのですが、時おり足元を掠めるように動く気配を感じ、見守ってくれているのだなと思うとうれしい気分になれました」

ペットロスから立ち直れるかどうか、どれくらいの時間を要するのかーーそれは人それぞれですが、きっかけは見いだせるのだとわかりますね。

「立ち直る」というのは、愛犬がいなくなったことを忘れてしまうのではなく、楽しかった日々をかけがえのない記憶として、笑って思い出せるようになることなのだと思います。

いつか自分にも訪れるかもしれないペットロス。経験者の方の体験談を聞いて、少しでも得られることがあったのならうれしいです。


『いぬのきもちアンケート vol.9』
文/Honoka
※写真はアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」にご投稿いただいたものです。

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