葬儀社、霊園情報の最近のブログ記事

7/18(水) 6:00配信

東洋経済オンライン

 空前のペットブームと言われて久しい。

 1人あたりがペットにかけるおカネは年々高額になってきている。ただし日本全国で飼われているペットの匹数は、猫は横ばい、犬は減少傾向にある。つまり1匹あたりにかけるおカネが上がっているのだ。ペットを家族の一員として扱い、十分におカネをかけて育てるようになったと言える。

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 ペットフード、ペットケア製品では高額商品も登場しているが、ただそれらの商品は値段的にはたかがしれている。

 ペットを飼ううえで最もおカネがかかるのが、医療費だ。人間と違って健康保険がないため、どうしても高額になりがちだ。

 知人の20代女性の飼い猫が体調を崩したので病院に連れて行くと、ただちに入院することになった。

 「後から30万円を請求されて、『え?』ってなりました。正直2万?3万円だと思っていました。もちろん猫の健康は大事ですけど、30万円はちょっと......。文句も言えないので、親に借金をして払いました」

 と語った。

 このような問題は全国で後を絶たないという。ペットの治療はどこまでおカネをかけるべきなのか?  これは、とても難しい問題だ。

 『やさしい猫の看取りかた』(角川春樹事務所)の著作がある、峰動物病院の院長、沖山峯保さんに話を聞いた。

■100万円以上かかる手術も

 「治療費に関しては、もちろんおカネに余裕がある人は、いくらおカネをかけてもいいと思います。100万円以上かかる手術もあります」

 犬の心臓(僧帽弁)の手術では代金が100万円を超えることも少なくない。しかも手術をしたとしても、その後元気になる可能性は半分程度だという。それでも手術をする人はいる。飼い主に支払い能力があり、かつ払っていいと思っているならば問題はない。ただ誰もがそのような環境にはいない。

 「やはり最初におカネの話はしたほうがいいです。おカネは大事ですからね。ペットは自由診療ですから、同じ治療をしても病院によって値段が大きく変わることがあります。A病院では5万円だったのに、B病院では50万円かかった、なんて場合もありますよ」

 自由診療は飼い主と医療機関との間で個別に契約を行い、その契約に基づいて行われる診療だ。その場合おカネの話をするのは必須だと思えるが、来院する飼い主の多くは、自ら治療費の話は切り出さない。また飼い主に対し、積極的におカネの話をしない獣医も多い。

 「『おカネはいくらかかってもいいから、この子の命を助けてください!!』と言われる人がたくさんいらっしゃいます。

 気持ちはわかります。ただ、結果的に払い切れなくなって困る人もいらっしゃいます」

■治療費はケース・バイ・ケース

 ただし「治療にいくらかかるか?」と聞かれても症状はケース・バイ・ケースなので正確には答えられないという。

 その場合、沖山さんはこれまでの経験からの大体の概算を教えるようにしている。

 以下、一例を挙げると、

 初診料2000円、診察料1000円を払って診察してもらう。単純な下痢などの症状ならば、治療費3000?4000円で終わる。

 よりきちんとした検査が必要だとわかると、エコー検査3000円、レントゲン4000円、血液検査7000円、と合計1万4000円がかかる。

 そしてそのまま入院になると、まず入院費がかかり、点滴代などが必要。さらに呼吸器系・循環器系の病気などで酸素室に入る必要がある場合は酸素代など上限なく値段がかかっていく。酸素室を使う状態では一日で5000円ほどかかり、もし1カ月連続で使えば15万円にもなる。

 「われわれとしては飼い主の皆さんに、ペット保険に入っておいていただけると嬉しいですね。遠慮なく治療ができますから。でも保険に加入している飼い主さんは、全体の5分の1くらいですね」

 ペット保険は1万5000?3万円くらいの商品が多い。もちろん額が高いほうがより多くの治療がカバーされる。ただもちろん治療にかかるすべてのおカネが払われるわけではない。30万円かかった場合は15万まで、高額の手術をやった場合は10万円まで、など上限が決まっている。すべてが自由診療なので、保険会社側が上限を決めるのは当たり前だ。

 「結果的に治療費が払えなくなり、月賦で払っている飼い主さんもいらっしゃいます。子どもの進学などおカネがかかる時期にペットが病気になり、非常におカネに困ったという飼い主さんもいらっしゃいました。

 中には初診で来て『おカネないんです』って言う飼い主さんもいました。そういう場合は踏み倒されることが多いのですが、見捨てるわけにもいきません。病院としては非常に困ったことですが、踏み倒されたら踏み倒されたで仕方がないなと諦めて治療しています」

 愛するペットのためどこまでもおカネをかけてあげたいと思うのは飼い主なら当たり前の気持ちだ。だが、おカネは有限だ。自分の懐具合と相談するのは決して悪いことではない。むしろおカネの相談をするのは当たり前だ。だがその当たり前がなかなか難しい。

 沖山先生の印象では、治療においておカネのことを切り出すのが苦手なのは日本人特有な性質らしい。これは飼い主にも獣医にも言える。

 「たとえば欧米人は、最初にちゃんとおカネの話をしますね。いくらまでなら治療する、それ以上なら治療しない、獣医と意見が合わなければ病院を替える、と非常にはっきりしている。

 日本人もおカネのことは絶対に聞くべきだと思います。それは恥ずかしいことじゃないですから。2000?3000円で済む話じゃないですからね。大変な額のおカネがかかる場合も多いです。おカネのことを聞かずに治療をはじめて『いったいいくらかかるのだろう?』と考えること自体、すごいストレスですよ」

 ペットが危篤な状態になっても、おカネを積めばある程度生かし続けることはできるという。もちろんかなり高額な治療費がかかる。

■安楽死という選択肢

 もう元気になる望みがない状態である場合、飼い主には『ペットを安楽死させる』という選択肢がある。

 安楽死についても、日本人は切り出すのが苦手だという。この問題も、飼い主側も獣医側も苦手だ。

 「日本では安楽死させる人は圧倒的に少ないですね。逆に欧米では飼っている時は家族のように大事にしますが、重篤な病気にかかった場合は、最期は安楽死を選ぶ人が多いです。ある意味、割り切っているんでしょうね」

 オーストラリアで10年看護師をした人が峰動物病院で働いているが、いちばんの印象が「日本人はペットの安楽死を選ばない」のだという。

 オーストラリアでは、手術にまとまったおカネがかかるとわかると「では、安楽死してあげてください」と迷わず言う人が多かったという。

 手術の後にかかるペット自身の負担(痛みなど)や治療費を考えれば、スッと楽にしてあげたほうがお互いに良いと判断する。

 日本ではそもそも安楽死という手段があることすら認識していない人が多い。安楽死という言葉自体がタブーで、言ってはいけないと思っているふしもある。

 獣医の中にも、「安楽死をしてあげてほしい」とお願いする飼い主に対して「なんて冷たい飼い主だ」と考える人は少なくないという。

 そして、飼い主が頼んでも絶対に安楽死という選択肢をとらない獣医もたくさんいる。

 「飼った以上は最後の最後まで一緒に頑張りましょう」

 という主義だ。これはこれで正義ではあるが、飼い主に強制することではないと思う。どうしてもかかりつけの獣医と話が合わないときは、病院を替えるという手もある。

 「もちろん安楽死を選択したことを後悔する飼い主さんはいます。飼い主さんの意志で寿命を決めたのは事実ですから。ただ、ペットの死に際の苦痛にみちた状態を見てトラウマになる人もたくさんいます。どちらがいいのかはわかりません」

 ギリギリまで治療で生かした場合、かえって長く苦しませたという罪悪感が残る場合も多く、以後ペットを飼えなくなる人もいる。

 そこからペットロス症候群になる人もいる。ペットロス症候群とは、ペットを失ったショックで心身に疾患が起こることをいう。

 安楽死を飼い主に勧めれば、「なんて冷たい獣医だ」と患者から思われるリスクはある。だが、それでも沖山さんは、「安楽死という選択肢もあるよ」と提示するようにしている。

 「提示すると、ホッとされる飼い主さんは多いですね」

■"安楽死をする条件"を提示することも大事だ

 ただ単に安楽死を提示するのではなく、同時に"安楽死をする条件"も提示する。これが大事なポイントだ。

 沖山さんが思う安楽死の基準は、

 「病気にかかった後でも食べられていた物が、食べられなくなってしまう」

 「病状が進行して、痙攣・嘔吐がコントロールできなくなる」

 の2点だ。

 「そういう状態になっても、点滴で栄養を与えたり、痙攣を抑える薬を使ったりすれば、まだ生かし続けることはできます。でも、それ以上がんばらせるのはかわいそうだとも思う人も多いでしょう。飼い主さんが『ここまでがんばってくれたんだから......』という意識が持てるのならば、安楽死を選んでもいいと思います」

 安楽死は、手術と同じように麻酔をする。この段階で意識はなくなり、痛みも感じない状態になる。そして点滴で薬剤投与をして心臓や脳の機能を停止させる。

 麻酔が効くまでの間にお別れを済ませた後は医師に任せ、最期の死に際は立ち会わない飼い主さんが多いそうだ。

 亡くなった後は、涙にくれる飼い主さんもいるし、

 「やれることはやったんだから......」

 と納得する飼い主さんもいる。結局、これが正しいという答えはない。

 ただ現在ペットを飼っている人は、安楽死という選択肢があるということを覚えておいてもいいと思う。

■亡くなった後は

 最後に、ペットが亡くなってしまった後の問題に触れたい。

 亡くなった後は、火葬場で荼毘に付し、お墓を作る人が多い。これも値段はあってないようなものだ。おカネをかけようと思えばいくらでもかけられる。

 沖山先生は、飼い主から聞かれた場合は、近所にある信頼の置ける霊園を紹介するようにしている。事前に霊園からもらっている料金表も見せている。

 最近では自動車でわが家に来て火葬してくれる、移動式のペット葬儀社もあって便利だ。ただし、ペット葬儀関連では不当請求や、死体の不法投棄などトラブルも多く発生している。

 ペットが亡くなってショックではあるが、最後に後悔しないためには、事前によく情報を調べることが大事だ。

 個人的な話だが、

 「ペットが亡くなったのだが、どこで火葬してもらうのがいいか知らないか?」

 と聞かれたことがある。僕は、

 「飼っていたペットが死んだ場合は、所轄区域の清掃事務所に電話すれば有料で引き取ってもらえるよ」

 と教えた。例えば僕が住む地域では、杉並清掃事務所が遺骸を引き取ってくれて合同葬という形で荼毘に付してもらえる。値段は3100円と安いし、区がやることであるから間違いもないと思った。

 しかし、知り合いは清掃事務所に遺骸を渡すというのに強い拒否感を覚えたらしい。

 「うちの子はゴミじゃないから!!  考えられない!!」

 と怒られてしまった。親切で教えたのだが、裏目に出てしまった。

 このようにペットに関しては、飼い主それぞれで考え方が大きく違う。擬人化して家族以上に愛する人もいるし、ある程度距離を置いてかわいがる人もいる。もちろん虐待は絶対にダメだが、治療や葬儀などの細かいルールは飼い主が自分自身で決めることなのだ。

 人に任せきりにせず、自分で調べそして考えて結果を出すのが、のちのち後悔しない最善の道だと思う。


村田 らむ :ライター、漫画家、カメラマン、イラストレーター

6/28(木) 21:11配信

AFPBB News

最期まで自分らしく... 祭壇にハートや波、招き猫も 横浜で葬祭展

横浜市で開かれた「フューネラルビジネスフェア2018」に展示された「フォーシーズンズ」の生花祭壇(2018年6月28日撮影)。(c)AFPBB News/Yoko Akiyoshi 

6月28日 AFPBB News】ひつぎや骨つぼから埋葬サービス、ペット葬祭まで、葬祭に関するビジネスの展覧会「フューネラルビジネスフェア2018(Funeral Business Fair 2018)」が28日、横浜市で開幕した。関連企業企業133社が出展している。

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ペット葬儀関連では一般社団法人日本動物葬儀霊園協会が出展し、理事長の中村氏の「ペット葬祭業の要諦」についての講座、シンポジウムもありました。

また、ペット火葬炉、移動火葬車メーカーのサントイ?やメモリアルグッズメーカーも出展しています。

(6月28日―29日)

 人とペットの長い歴史の中で、数年から約20年という短い寿命の動物との共生は本当に貴重なものであり、さまざまな素晴らしい思い出を動物たちは人にもたらしてくれる。

 現在、犬の高齢化率(7歳以上)は約59%、猫は約45%と人間以上に高齢化が進んでいる。それに伴い、旅立つ犬と猫の数は毎年急増しているのが現状だ。ペットが高齢になると、自然と体が弱ってくるのが分かり、「あとどれだけ一緒にいられるのだろうか」と考えてしまう飼い主も多い。

 不幸にもペットの旅立ちが訪れたときにはどのように対処したらいいのだろうか?

 愛したペットが亡くなったときは、思いっきり泣く時間を惜しまないことが大切だ。と同時に、悲しむだけではなく、今まで一緒に過ごし、楽しい時間を提供してくれたことに感謝したい。

 感謝の気持ちと心の整理をするために、人間同様、ペットの葬儀を行う人が年々増えている。現在では、増上寺において1000人を超えるペットを愛する方々が毎年参列し、亡くなった動物を供養する「動物慰霊祭大法要」を行う動物霊園葬儀会社もある。動物霊園葬儀社は全国で約1000社近くあり、その数はペットの高齢化に伴い、増え続けている。

ペットも火葬されることが多いが、ペットの火葬については、(1)他家のペットの遺体と合同で火葬し遺骨は共同墓地に埋葬される合同火葬(2)ペットの遺体を預けて火葬し、骨壺に収める個別火葬(3)人間同様に火葬に立ち会い拾骨する立会火葬?といった方法がある。

 また、最近は飼い主が亡くなったペットと同じ墓に入りたいとの希望や、海洋散骨や樹木葬を望む飼い主も見受けられる。

 霊園を選ぶ際はよく調べて決定することをお薦めしたい。東京都獣医師会霊園協会では、(1)お世話になった動物病院に相談(2)身近で動物を亡くした経験のある人に聞く(3)インターネットで検索する?などの方法で、信頼できる霊園を選ぶことを推奨している。

 葬儀や費用についても、ペット霊園により、葬儀のやり方や費用が異なるので、よく調べてどの葬儀社に任せるかを慎重に決定することをお薦めしたい。

 初めてペットの葬儀を行ったことで「心の整理ができた」と葬儀社に感謝の気持ちを述べられる方々が最近は多くなったと聞く。亡くなったペットは、いつまでも飼い主が悲しんでいることは、望んではいないだろう。早く飼い主が悲しみを乗り越え、元気になってくれることを天国から祈っているはずだ。心のこもったお葬式をして、心の整理をしてみてはいかがだろうか。

 人とペットの素晴らしい思い出の赤い糸は、いつまでも人とペットの心の中で繋がっていることだろう。

 ■越村義雄(こしむら・よしお) 一般社団法人「人とペットの幸せ創造協会」会長。同ペットフード協会名誉会長。一般財団法人日本ヘルスケア協会理事、「ペットとの共生によるヘルスケア普及推進部会」部会長など。

2018.06.06 16:00

 この5月に、栃木県のJA足利が"ペット葬"事業を開始した。お別れ式の手配や火葬、寺院へ納骨の仲介も行うという。

 昔はペットが亡くなると、自宅の庭などに埋めるのが一般的だったが、最近はペットも家族同様に火葬して弔いたいという人が増加。それに伴い、前述のように別業種から新規参入する企業や団体が増えたのだ。また、そのまま庭に埋めるのが問題になってきたのも、ペット葬ブームのきっかけになっているという。

「土に埋めれば骨は自然に還ると思っているかたが多いのですが、骨は土に還りにくく、10年以上経ってもそのままのケースが多いのです」

 と、これまで3万件以上のペット火葬・葬儀などを行ってきた「愛ペットグループ」の北治美津子さんは話す(「」内、以下同)。

 また、賃貸物件の庭や公園・公共の場に埋めるのは違法となる。火葬にした方が、後々の問題も回避できるのだ。

◆お骨拾いも行える「立会個別火葬」が人気

 ペットの火葬には"合同火葬"と"個別火葬"がある。

 合同火葬は、他のペットと一緒に行われ、お骨拾いはスタッフが担当。納骨も合同で、返骨はできないが、費用が7000円程度に抑えられる。

 一方個別火葬は、自分のペットだけで火葬を行う。お骨拾い・納骨をスタッフに一任する"一任個別火葬"(1万3000円?)と、火葬にも立ち会えて飼い主がお骨拾いも行える"立会個別火葬"(1万8000円?)があり、予算で選べるのが一般的だ。

「火葬の場も、ペット霊園など火葬施設の整っているところや、火葬炉を搭載した専用車などがあります。最近は立会個別火葬を選択されるかたが多いですね」

 ペットなら、犬・猫以外でも、ウサギやハムスター、ハリネズミ、爬虫類、鳥などにも対応できるという。

◆納骨せずに持ち帰る人は約3割。一部残す"分骨"という選択肢も

 火葬後は遺骨をペット霊園や納骨堂に納めるのが理想ではあるが、必ずしも納骨しなければいけないというわけではないと、北治さんは言う。

「気持ちの整理がつかないうちは、無理に納骨する必要はありません。実際、弊社の火葬利用者の約3割は納骨せず持ち帰っています」

 とはいえ、手元に置いた場合、どのタイミングで納骨すればいいのだろうか。

「四十九日を1つの区切りにするのがおすすめです。寂しいなら、全部納骨せず、遺骨の一部を形見として手元に残す"分骨"という選択肢もあります」

 納骨方法も、ペット霊園の納骨堂や、人と同じように墓石を建てての納骨もある。これらも火葬同様、合同か個別かを選べるようになっている。

 次号では、葬儀関連のトラブルに巻き込まれないための注意点について紹介します。

※女性セブン2018年6月14日号

2018年05月28日 07時00分 NEWSポストセブン
ペットは供養する時代に、死んだ時にすべき遺体のケア方法

ペットの"終活"を考える人も増えている(写真/Getty Images)

 2017年1月、大阪府枚方市のペット霊園が、利用者への説明がないまま突如閉園した。骨が掘り返されたため、飼い主はペットの遺骨の行方がわからなくなる事態となった。

「こういったペット霊園をめぐるトラブルはここ数年増えています」と、ペットに関する事件・トラブルなどに詳しい弁護士の杉村亜紀子さんは話す。というのも現在、ペット霊園や火葬場について規制する法律がないからだという。

「ペット霊園や火葬場の需要は伸びているのに、それを規制する法律がありません。そのため、ペット霊園が住宅街につくられ、煙やにおいなどを不安に思う周辺住民とトラブルになるケースも多いんです」(杉村さん)

 トラブルを未然に防ごうと、自治体が独自に設置許可条例を制定する動きも出てきている。前出の枚方市も今年7月からペット霊園の設置は許可制とするなどの条例が施行されることになった。

◆ペットの供養にルールはない。人の場合と同じ流れをイメージする

 昔はペットが亡くなったら、自宅の庭や裏山などに埋める人も多かったが、ここ数年で、ペットを家族同然に見送り、供養したいと思う人が一気に増えたと、「愛ペットグループ」の北治美津子さんは言う。

 しかしペットには、人のように、「墓地、埋葬等に関する法律」などもない。

「見送り方に迷った時は、人の供養と同じ流れで考えてください」(北治さん)

 とはいえ、具体的にどのような手順で進めればいいのだろうか。

◆死後硬直が始まる前に遺体のケアを。家族との最後の時間をつくるのが大切

 ペットの死後、まずやるべきことは遺体のケアだ。ペットの大きさにもよるが、約2時間で死後硬直が始まる。その前に、目や口を閉じ、手足は寝ているような状態に曲げる。その後、固くしぼったタオルで、体を拭いて清める。

「清めた後は、タオルなどで包み、ベッドやダンボールに寝かせましょう。その時、体液が流れ出るので、ペットシーツを敷き、保冷剤などで頭とお腹を冷やすと腐敗を遅らせられます」(北治さん)

 部屋の温度はなるべく下げ、保冷剤をこまめに換えると、夏場で1?2日、冬場で3?4日は安置できるという。その後、火葬場へ連れて行く。

「ペットが慣れ親しんだお家で、最後の時間を家族と過ごすことが飼い主の心の整理には必要です」(北治さん)

※女性セブン2018年6月7日号

4/1(日) 19:35配信

ねこのきもち WEB MAGAZINE

火葬方法もいろいろ、あらかじめペット火葬場や業者をリサーチ

つらく悲しい愛猫とのお別れの後に、あわてて火葬場を探すハメに...。そんな後悔を口にする飼い主さんは少なくありません。動物病院で火葬場を紹介してくれることもありますが、もしもの時のために、あらかじめ調べておくと安心ですね。

最近は、ペットの火葬が一般的になりましたが、実はそのやり方にもいろいろ。主に、次の4つの方法があります。

1。個別立ち会い葬
飼い主さんの立ち会いのもと、1匹だけで火葬する方法です。人の葬儀と同じように、亡きがらと直前まで一緒にいられ、思い出の品を棺に入れたり、遺骨を拾ったりできます。
立ち会い=○ 返骨=○ 費用=約3~6万円

2。自宅葬(移動火葬車)
火葬炉を備えた専用車に自宅近くまで来てもらい、火葬してもらう方法です。自宅まで迎えに来てもらい、近隣に迷惑がかからない場所まで移動して火葬します。
立ち会い=×  返骨=○ 費用=約3~6万円

3。個別一任葬
ペット葬儀業者に亡きがらを預け、1匹だけで火葬してもらう方法です。火葬が終わった後、骨壺に入った状態で遺骨を受け取ることができます。
立ち会い=× 返骨=○ 費用=約2~3万円

4。合同葬
ペットか創業者に亡きがらを預け、火葬から納骨までを一任する方法です。遺骨は、ほかのペットと共に火葬後、共同墓地に埋葬されるので、返骨はありません。
立ち会い=× 返骨=× 費用=約1~2万円

自治体によっては、ペット専用の火葬場を備えているところもあるようです。また、自宅の庭などの私有地であれば、土葬をしても問題ありません。ただし、衛生面やほかの動物によって掘り返されたりしないように、穴は深く掘って埋葬しましょう。

いつまでも愛猫の思い出と共に、幸せな供養の方法

愛猫が旅立ってしまっても、その楽しく幸せだった思い出は消えません。「すごく楽しかったよ」「また会おうね」と祈りながら、供養してあげましょう。

供養の方法、遺骨の納め方は、主に次の4つがあります。

1。自宅で保管・埋葬
自宅に祭壇を設けて遺骨を保管したり、庭などに埋める方法です。

2。散骨
遺骨を細かく砕き、海や川、山などにまく方法です。ペットの散骨は特に規制などありませんが、まく場所には事前に承認をとりましょう。

3。納骨堂に安置
ペット専用の納骨堂で保管する方法です。決められたスペース内なら、写真を飾ったりお供えをすることもできます。
費用=年間約8000円?3万円

4。墓地で埋葬
ペット専用の墓地には、1匹だけが入る「個別墓地」とほかのペットと一緒に入る「共同墓地」があります。
費用=個別墓地:約5万円?30万円+年間管理費、共同墓地:無料?約8000円

愛猫をどう供養したいかによって選びましょう。

信頼できるペット葬儀業者の探し方

悲しいことですが、ペット葬儀業者の中には、飼い主さんが正常な判断ができないところにつけ込んで、悪質な対応をするところもあります。

信頼できるペット葬儀業者を探すには、次の4つの方法があります。

1。動物病院で紹介してもらう
2。猫飼いさんの友だちに聞く
3。インターネットの口コミサイトを参考にする
4。実際にペット葬儀会社を訪問してみる

愛猫を看取った後は、悲しみに支配され、正しい判断ができないもの。だからこそ、猫ちゃんが元気なうちに、探したり、方針を決めておくことが大切です。

出典/「ねこのきもち」2016年2月号『愛猫のための終活とペットロス』
イラスト/秋葉あきこ
文/ヤマモトトモミ

ねこのきもちWeb編集室


3/10(土) 7:47配信

NIKKEI STYLE

 ペットも大切な家族の一員。もしも死んでしまったら丁寧に供養したいと考える人が増えている。そんな飼い主や家族の思いを反映してか、葬儀やお墓などは、今やほとんど人間と同様になっている。一方で飼い主の中には、自身の高齢化などに伴って、自分で世話ができなくなったときの愛犬や愛猫らの行く末を心配する人も多い。「ペットの終活」の今を追った。

■病気や老い、死に関するサービスも

 1月末から2月初旬にかけて東京ビッグサイト(東京・江東)で、日経メッセ 街づくり・店づくり総合展「フランチャイズ・ショー2018」が開かれた。フードサービスや小売業などのフランチャイズ(FC)本部が加盟店を募集したり、自社製品・サービスの販売店がビジネスパートナーを募ったりする国内最大級のイベントだ。今回は200以上の会社や団体が出展したが、見どころのひとつがペット関連のサービスだった。

 「私の飼っていた猫のクロちゃんが高齢になって、次第に徘徊(はいかい)や失禁などの認知症症状が出てくるようになった」と話し始めたのは、ペットの訪問介護・看護を展開するCARE PETS(東京・目黒)の藤田英明社長。「自分と同じように、ペットの介護や看護、散歩や食事などの生活面で困っている人が大勢いるのではないか」と16年のサービス開始の経緯を語った。
 一方、その近くでは新車販売店やレンタカー事業を手掛けるカーベル(東京・中央)が、死んだペットの火葬やセレモニーを執り行う「ペットの旅立ち」と名付けた事業で出展。天使の格好をした女性らがサービスの流れや移動火葬車について説明していた。動物病院のフランチャイズや往診動物病院のネットワークを広げたいとブースを設けたのはアニドック(東京・渋谷)だ。これらはペット向けといっても、いずれも病気や老い、死といった終活に関連するサービスだ。

■今や家族の一員、子供の数を上回る

 日本のペットの飼育頭数は犬猫だけで1844万6000頭(17年全国犬猫飼育実態調査、ペットフード協会)を数え、人間の子供(15歳未満)の数(1571万人=17年4月現在)を大きく上回っている。もはや家族の中では子供よりも犬や猫の方が身近な存在かもしれない。しかも長生きになっている。長く生きれば、それだけ飼い主や家族との絆は深まる。

 東京・八王子にある「フランセス・メモリアルTOKYO」は、以前は結婚式場だったが、3年前からペット専用の葬儀場になった。年間で140?150回の葬儀が催されるという。訪ねた日は「ペットレインボーフェスタ」と名付けた終活イベントが開かれており、ペット葬儀の実演があった。ステンドグラスが美しい厳かな雰囲気のセレモニーホールが会場だ。
 祭壇への点灯式、司祭の話、参列者による献花、黙とう、そして賛美歌と人間の葬儀とほとんど変わらない内容だ。違うのはモニターに映し出される映像が犬だということと、参列者に犬連れの人もいることぐらい。たまに吠えたり、うなったり。このホールを使った葬儀の基本料金は、小型犬と猫で10万4800円、中型犬は11万4800円とホームページにある。また、施設内にはペット専用の納骨堂もあり、小さな骨つぼがいくつか置かれていた。

■増える「ペットと一緒に入れるお墓」

 「ペット関連の相談は増えている」と話すのは、墓石・墓所の販売から葬儀、仏壇・仏具まで幅広く手掛けるメモリアルアートの大野屋(東京・新宿)で終活・仏事アドバイザーを務める川島敦郎氏。同社のテレホンセンターで各種の相談にこたえている。「中でも多いのは死んだペットの火葬はどうしたらよいか、そして死んだペットの遺骨の埋葬はどうしたらよいかという問い合わせ」と川島氏。死んだペットは法律上は物と同じ扱いなので、人間のように火葬しなければならないとか、墓地に埋葬しなければならないといった決まりはない。年配者に聞けば、昔はそのまま庭に埋めていたと言うのではないか。だが、今では火葬してお墓に入れるなど手厚く供養したいという人が増えている。

 ペットの火葬は自治体で対応が異なる。火葬場があればそこで火葬してくれるところもあるが、なければ通常の焼却炉でほかと一緒に燃やすことが多いという。飼い主によっては民間の業者に頼むケースもあるようだ。お墓については、以前からペット専用の霊園はあったが、人間と同じお墓にペットを入れるという発想はあまりなかった。最近では同じお墓に入れたいと考える飼い主や家族が増えた。
 霊園の中には使用規則によって人以外の遺骨を入れることを禁止しているところもあるが、ニーズに合わせて人とペットが一緒に入ることができるお墓も目立ってきた。大野屋では03年に東京・町田の霊園でペットと一緒に入る「ウィズペット」と名付けたお墓を始め、今では国内5カ所で展開している。永代供養墓や樹木葬でもペットと一緒に入るお墓が出ている。また、遺骨をミニ骨つぼなどに入れて身近な場所に置く手元供養品のバリエーションも豊富だ。

 ペットの終活というと愛犬や愛猫などの葬儀やお墓を連想する人が多いが、一方で気になるのは飼い主の高齢化に伴ってペットの世話ができなくなった場合の対応だ。

■飼育できなくなった場合の対応は...

 高齢夫婦や高齢のおひとりさまがペットを飼っているケースは多い。前述の全国犬猫飼育実態調査では「あったらいいと思う飼育サービス」について、「高齢で飼育不可能な場合の受入施設提供サービス」「飼育が継続不可能な場合の引き取り手斡旋サービス」などが上位に入った。高齢の飼い主の不安を映しているようだ。かわいがっていたペットを飼い続けられなくなった場合、どうしたらよいのか。まずは自分で引き取ってくれる人や施設などを探すのが基本だろう。施設は保護施設や老犬ホーム・老猫ホームなどが候補だろうか。

 東京キャットガーディアン(東京・豊島)は、行政から引き取った猫の譲渡や新たな飼い主とのマッチングの場である「保護猫カフェ」の運営などを手掛けるNPO法人だ。JR大塚駅から徒歩5分ほどのビルにある保護猫カフェでは、天窓から日が降り注ぐ広いスペースに多数の猫がおり、走り回ったり、寝息を立てていたり。
 同法人は個人から有償で猫を引き取り、再譲渡する事業を15年11月から実施している。「ねこのゆめ」と名付けたこのシステムの費用は1頭27万3600円(税別)。健康に問題がなく、譲渡の見込みが高い3歳以下なら16万3000円(同)で引き受ける場合もある。月3800円で6年間といった積み立ても可能。その場合は満期後に猫を引き取る。「高齢や病気で飼うのが難しくなった人の利用が多い。65歳以上が6?7割を占める」と山本葉子代表は話す。これまでねこのゆめで引き取ったのは約120頭。新たな飼い主に引き渡すのが基本だが、譲渡できない場合は同法人の施設で終生飼育するという。

■飼い主向けの保険や信託、じわり広がる

 こうした飼い主の不安にこたえる金融商品もある。アスモ少額短期保険(東京・渋谷)は飼い主の死亡時や入院時などにペットを施設に入居させたり、預けたりする費用を支払う保険を販売する。名称は「ペットのお守り」(期間1年)。飼い主が死亡した場合は愛犬や愛猫などを託せる身内の人に最高300万円の死亡保険金を払い、その金額をペットの施設入居費用などに充ててもらう。15年4月の発売以来、契約件数は約200件になる。ペットの内訳は猫が6割、犬が2割。60歳女性が保険金額300万円(入院日額5000円)で加入する場合、月額保険料は3892円になる。90歳まで更新可能だが、年齢が上がれば原則保険料も上がる。「施設に心当たりがない場合などは老犬ホームや猫の保護施設の運営会社を紹介する」(業務統括部)という。

 信託制度を使って新たな飼い主にペットの世話をしてもらうサービスもある。まず委託者である飼い主が、家族や友人など信頼できる人を受託者として信託契約を結び、財産を専用口座に預ける。その後、飼い主が死亡したり施設に入ったりしてペットの面倒が見られなくなった場合、あらかじめ決めておいた新たな引受先にペットを引き渡し、受託者は専用口座から飼育費などを新たな飼い主に払う。行政書士らでつくるファミリーアニマル支援協会(福岡市)は、12年9月から「ペット信託」と名付けて手掛ける。
 「最初は高齢の人が対象だと思っていたが、現在は40?60代も多い。成立件数は6年で40件ほど」と代表理事の服部薫氏。受託者や新たな引受先は委託者である飼い主が原則見つける。どうしても引受先が見つからなければ、協会が見学に行ったことがある施設を紹介する場合もある。本部は福岡だが、各地に会員がいるので東京など他の地域からの相談にも対応できるという。

(マネー報道部 土井誠司)


2/2(金) 11:00配信

関西テレビ

【隣のマンション住民】
「ぎょっと思ったよ。なに?って。犬飼ってるから余計に、焼却とか何とかあると。えーって思って」

犬の飼い主も驚きを隠せない問題が、堺市西区の住宅地で起こりました。

【記者リポート】
「幹線道路沿いのマンションが立ち並ぶところですが、ありました、あそこですね。マンションの敷地になるんでしょうか。入口の真横に、ペット焼却炉設置計画地という看板が立てられています」

大きく書かれたペット焼却炉設置計画地の文字。築16年の分譲マンションの入口の脇に、去年7月ごろ、看板が立てられました。

【マンションの住人】
「普通は考えられへんけどね、こんなマンションの前にできるのは。こういう所でやられたら嫌やと思いますけどね」

【犬を飼っていたマンションの住人】
「(煙で)やっぱり臭いも付いちゃうと思うし、外出する時にあそこで焼かれてたりしたら、ちょっと嫌やなって気持ちには、なるかもしれないですね」

困惑するマンションの住民たち。看板が立てられるまで、ペットの焼却炉の話など全く聞かされていませんでした。焼却炉を作るとなると、煙が出たり人の出入りが増えたりするため、周辺の住民生活にも影響を与えかねません。突然持ち上がったこの計画は、一体誰が誰が立てたのか、土地の所有者を調べてみると...。

【記者リポート】
「ありました、こちら法務局が作ったあの一帯の地図になるんですけども、看板があった三角形の土地、別の所有者がいることになっています」

マンションの一角のように見えていた、およそ30平方メートルの土地。このうち3分の2ほどは、マンションとは別の不動産会社が所有していて、その会社が設置計画を立てているようなのです。住民から不安の声も上がる中、ペットの焼却炉を作ることに問題はないのか?

堺市に話を聞くと―。

【堺市保健所・藤川桂祐参事】
「動物の焼却炉の設置に関しましては、実は国の法令でも規制がございません。他都市では、条例を設置されてるところもあると聞いてますけども、堺市では条例は設置しておりませんので、現時点では。なので、今のところ、規制はできないという状況でございます」

(Q.止めるすべはない?)
「現時点ではございません」

法律上、ペットの死体の火葬については明確な規定がなく、対策は自治体に委ねられているのが現状なのです。およそ7人に1人が犬や猫を飼っている今、ペットは家族の一員だと捉える人は少なくありません。ペットの火葬施設は全国で1200ほどありますが、法律が追いついていないのです。

【ペット霊園閉鎖問題 去年4月】
関西テレビでは去年、大阪府枚方市で火葬場を備えたペット霊園が閉鎖し、利用者とトラブルになった問題を取り上げました。枚方市でもペットの火葬場の運営に関する規定はなく、運営者側の都合で突然、更地になってしまったのです。

【利用者は...(取材当時)】
「やってることが、ひどすぎますわ。家族同然の、人間といっしょですよね。犬かて」

長年寄り添ってきたペットと飼い主を繋ぐ場所で起きた問題。これを受けて枚方市は、ペット霊園や火葬場の設置を許可制にする条例案を作成。住宅から100メートル以上離し、事前に住民説明会を開くことなどを条件に許可することにしました。業者に明確な『責任』を課した形です。

一方、条例のない堺市では、どこにでもペットの火葬場を作ることができます。土地の所有者である不動産会社はなぜ、マンションの目の前に焼却炉の設置を計画したのか、会社を訪ねると...

【不動産会社】
「自分もペットを飼っていて、需要があるのではないかと思った。焼却炉の設置は法律違反ではないし、第三者から干渉される問題ではない。住民側から直接苦情が来ているわけでもない」

不動産会社は計画の具体的な内容はまだ決まっていないものの、規制がないことを知った上で看板を立てたと説明。さらに取材を進めると、計画を立てた別の理由も見えてきました。

そもそも会社はこの土地を、おととし購入しました。狭い土地なので、最初はマンション側に「自転車置き場にでもどうですか」と持ち掛けたものの、マンション側に拒否されたそうです。これでは、土地の購入にかかった費用や、固定資産税の分を取り戻せない...そこで思いついたのが、"ペットの焼却炉"を作る計画だったそうです。

こうしたトラブルが起きないようにするためには、法律や条例を整備するしかないのでしょうか?

枚方市によると、ペットの火葬施設などの設置について条例が作られているのは、大阪では、ほかに高槻市と箕面市だけということです。

1/21(日) 12:00配信

茨城新聞クロスアイ

ペットブームで建設が進む専用霊園と周辺住民とのトラブルを未然に防ごうと、県内の自治体で、業者が霊園を造る際の基準を定めた設置許可条例を制定する動きが広がっている。今月施行した土浦市を含め条例は14市町村が制定。設置を許可制とし、事前に住民向け説明会の開催を求めるのが特徴だ。ペット霊園の設置は規制する法令がなく、全国では悪質業者が地域とトラブルを起こす事例もあることから、自治体が独自に規制に乗り出している。

土浦市は1日から、ペット霊園の設置許可条例を施行した。環境衛生課によると、同条例は、霊園設置に当たって市の許可制とし、業者側は市と事前協議をする必要がある。申請60日前までに住民説明会の開催も義務付けるほか、施設は住宅や公共施設から100メートル以上の距離を置かなければ設置できないとした。違反に対し市は改善の勧告や命令、許可取り消し、使用禁止命令などで対処する。

条例制定の背景には、ペット霊園が住宅地そばに設置され、煙や臭いなどで周辺住民とトラブルになるケースが全国各地で見られることがある。しかし動物愛護法はペット販売業者に県への登録を義務付けているのに対し、ペット葬祭業に関して規制する法律はないのが現状だ。

土浦市内では既に、焼却施設を併設した霊園が2カ所あるが、近隣住民との間で問題は発生していないという。市は、霊園の焼却施設については、廃棄物処理法にのっとって設置されているかを確認するという。市環境衛生課は「近隣住民から苦情があれば立ち入り検査を行い、市でもパトロールを行っていきたい」と運用面も強化する考え。

県内ではペット霊園が40カ所ほどあるとみられる。同様の条例は龍ケ崎市が2004年に施行。市によると条例施行後に1業者が撤退し、その後は設置申請はないという。市環境対策課は「条例がないと最低でも市が情報を把握できない。適正に運用していく」とした。条例はほかに北茨城、東海、那珂、鉾田、かすみがうら、牛久、阿見、取手、守谷、河内、古河、五霞の12市町村で施行した。多くは、首長の許可や近隣住民への説明会開催を義務付けている。 (綿引正雄)

茨城新聞社

1/12(金) 11:13配信

福島民友新聞

 福島市の焼却施設「あぶくまクリーンセンター」で、ペットの火葬の受付件数が増加傾向にあり、遺骨の引き取りを希望する飼い主も増えている。背景にはペットを「家族の一員」とする考え方の広がりがあり、こうした状況が今後本格化する同センターの施設再整備に影響を与えそうだ。
 あぶくまクリーンセンターによると、2016(平成28)年度に同センターでは4378体の動物を火葬。このうち、犬や猫などのペットは2176体で、飼い主が遺骨の返還を希望したケースは、5年前より171体多い973体だった。
 返還数の増加は、同センターの業務に大きな影響を及ぼしている。残された骨などをセンター側で処理する場合であれば、数体をまとめて炉に入れることができるが、返還するケースでは1体ずつ火葬しなければならない。1回あたりの焼却時間は2時間前後。フル稼働しても、1日5回が限界だ。このため、返還希望が集中すると、当日だけで処理できないこともあるという。
 同市の仏眼寺では1969(昭和44)年、動物を供養する「畜魂碑」を建立。当時は家畜などを供養する意味も強かったが、今では碑を訪れるのは、「かわいがっているペットを供養したい」という市民がほとんど。同寺の長崎大允副住職は「ペットの納骨で泣き崩れる人がいたり、いつの間にか誰かが新しい花を供えたりしている。まるで、家族や身内のよう」という。

福島民友新聞

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