葬儀社、霊園情報: 2018年6月アーカイブ

 人とペットの長い歴史の中で、数年から約20年という短い寿命の動物との共生は本当に貴重なものであり、さまざまな素晴らしい思い出を動物たちは人にもたらしてくれる。

 現在、犬の高齢化率(7歳以上)は約59%、猫は約45%と人間以上に高齢化が進んでいる。それに伴い、旅立つ犬と猫の数は毎年急増しているのが現状だ。ペットが高齢になると、自然と体が弱ってくるのが分かり、「あとどれだけ一緒にいられるのだろうか」と考えてしまう飼い主も多い。

 不幸にもペットの旅立ちが訪れたときにはどのように対処したらいいのだろうか?

 愛したペットが亡くなったときは、思いっきり泣く時間を惜しまないことが大切だ。と同時に、悲しむだけではなく、今まで一緒に過ごし、楽しい時間を提供してくれたことに感謝したい。

 感謝の気持ちと心の整理をするために、人間同様、ペットの葬儀を行う人が年々増えている。現在では、増上寺において1000人を超えるペットを愛する方々が毎年参列し、亡くなった動物を供養する「動物慰霊祭大法要」を行う動物霊園葬儀会社もある。動物霊園葬儀社は全国で約1000社近くあり、その数はペットの高齢化に伴い、増え続けている。

ペットも火葬されることが多いが、ペットの火葬については、(1)他家のペットの遺体と合同で火葬し遺骨は共同墓地に埋葬される合同火葬(2)ペットの遺体を預けて火葬し、骨壺に収める個別火葬(3)人間同様に火葬に立ち会い拾骨する立会火葬?といった方法がある。

 また、最近は飼い主が亡くなったペットと同じ墓に入りたいとの希望や、海洋散骨や樹木葬を望む飼い主も見受けられる。

 霊園を選ぶ際はよく調べて決定することをお薦めしたい。東京都獣医師会霊園協会では、(1)お世話になった動物病院に相談(2)身近で動物を亡くした経験のある人に聞く(3)インターネットで検索する?などの方法で、信頼できる霊園を選ぶことを推奨している。

 葬儀や費用についても、ペット霊園により、葬儀のやり方や費用が異なるので、よく調べてどの葬儀社に任せるかを慎重に決定することをお薦めしたい。

 初めてペットの葬儀を行ったことで「心の整理ができた」と葬儀社に感謝の気持ちを述べられる方々が最近は多くなったと聞く。亡くなったペットは、いつまでも飼い主が悲しんでいることは、望んではいないだろう。早く飼い主が悲しみを乗り越え、元気になってくれることを天国から祈っているはずだ。心のこもったお葬式をして、心の整理をしてみてはいかがだろうか。

 人とペットの素晴らしい思い出の赤い糸は、いつまでも人とペットの心の中で繋がっていることだろう。

 ■越村義雄(こしむら・よしお) 一般社団法人「人とペットの幸せ創造協会」会長。同ペットフード協会名誉会長。一般財団法人日本ヘルスケア協会理事、「ペットとの共生によるヘルスケア普及推進部会」部会長など。

2018.06.06 16:00

 この5月に、栃木県のJA足利が"ペット葬"事業を開始した。お別れ式の手配や火葬、寺院へ納骨の仲介も行うという。

 昔はペットが亡くなると、自宅の庭などに埋めるのが一般的だったが、最近はペットも家族同様に火葬して弔いたいという人が増加。それに伴い、前述のように別業種から新規参入する企業や団体が増えたのだ。また、そのまま庭に埋めるのが問題になってきたのも、ペット葬ブームのきっかけになっているという。

「土に埋めれば骨は自然に還ると思っているかたが多いのですが、骨は土に還りにくく、10年以上経ってもそのままのケースが多いのです」

 と、これまで3万件以上のペット火葬・葬儀などを行ってきた「愛ペットグループ」の北治美津子さんは話す(「」内、以下同)。

 また、賃貸物件の庭や公園・公共の場に埋めるのは違法となる。火葬にした方が、後々の問題も回避できるのだ。

◆お骨拾いも行える「立会個別火葬」が人気

 ペットの火葬には"合同火葬"と"個別火葬"がある。

 合同火葬は、他のペットと一緒に行われ、お骨拾いはスタッフが担当。納骨も合同で、返骨はできないが、費用が7000円程度に抑えられる。

 一方個別火葬は、自分のペットだけで火葬を行う。お骨拾い・納骨をスタッフに一任する"一任個別火葬"(1万3000円?)と、火葬にも立ち会えて飼い主がお骨拾いも行える"立会個別火葬"(1万8000円?)があり、予算で選べるのが一般的だ。

「火葬の場も、ペット霊園など火葬施設の整っているところや、火葬炉を搭載した専用車などがあります。最近は立会個別火葬を選択されるかたが多いですね」

 ペットなら、犬・猫以外でも、ウサギやハムスター、ハリネズミ、爬虫類、鳥などにも対応できるという。

◆納骨せずに持ち帰る人は約3割。一部残す"分骨"という選択肢も

 火葬後は遺骨をペット霊園や納骨堂に納めるのが理想ではあるが、必ずしも納骨しなければいけないというわけではないと、北治さんは言う。

「気持ちの整理がつかないうちは、無理に納骨する必要はありません。実際、弊社の火葬利用者の約3割は納骨せず持ち帰っています」

 とはいえ、手元に置いた場合、どのタイミングで納骨すればいいのだろうか。

「四十九日を1つの区切りにするのがおすすめです。寂しいなら、全部納骨せず、遺骨の一部を形見として手元に残す"分骨"という選択肢もあります」

 納骨方法も、ペット霊園の納骨堂や、人と同じように墓石を建てての納骨もある。これらも火葬同様、合同か個別かを選べるようになっている。

 次号では、葬儀関連のトラブルに巻き込まれないための注意点について紹介します。

※女性セブン2018年6月14日号

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