petsougi-news: 2017年7月アーカイブ

7/19(水) 8:10配信

@DIME

何を隠そう、筆者は深いペットロスを抱えたままに生きている。時に「ペットロスを乗り越える」などという言葉を目にすると、なにをわかったふうなことを言ってくれるんだと心のさざ波が荒波に変わってしまう自分を抑え難い。ペットロスはとても繊細な心理で、自分の心さえ扱いきれないのに、同じペットロスを抱える相手だとしても、人さまの心の内を察するのはなかなかに難しいものだ。

そこでふと思った。人のペットロスというのは度々取り上げられることがあるが、ペットが複数いたとして、同居する仲間を亡くした犬や猫たちにはどのような変化があるのだろう? ペットロスならぬ、"仲間ロス"のようなものはあるのだろうか? と。

仲間ロスの調査を実施
実は、ニュージーランド・コンパニオン・アニマル評議会およびオーストラリアのクィーンズランド大学からなる研究チームが、まさに同居する仲間を亡くしたペットの行動変化をテーマにしたアンケート調査を行い、その結果が昨年の11月にオンラインAnimalsにて発表されている(*1)。このようなテーマはたいへん身近でありながら、意外に取り上げられることが少なく、ユニークな調査と言えるのではないだろうか。

その調査のため、ニュージーランドではオークランドのSPCA(動物虐待防止協会)および100軒の動物病院、一方オーストラリアにおいてはニュー・サウス・ウェールズ州やクィーンズランド州、ヴィクトリア州のRSPCA(王立動物虐待防止協会)の協力によりアンケートが配布され、ニュージーランドからは164、オーストラリアからは142の回答が寄せられた中から不適合のものを除いた279の回答によって分析された。結果的に対象は犬と猫になっている(死亡ペット356頭+生存ペット414頭=計770頭)。

アンケートの質問には「亡くなった同居ペットの遺体を残ったペットは見たかどうか。見たとしたなら、どう反応したか」というものの他、「食欲」「睡眠」「鳴き声・吠え声」「排泄」「攻撃性」「情動」「テリトリー」というカテゴリーが設けられ、「変化があった場合にはその持続期間」といった質問も含まれる。

分析の結果、同居ペットが亡くなった場合、残された犬猫の75%(犬159頭、猫152匹)に少なくとも1つは行動の変化が見られたそうだ。

犬の場合では、30%にあたる犬が亡くなった同居ペットが大好きだった場所を探し回る一方、そうした場所を避けるケースも10%あり、どこかに隠れるというケースも14%ある。

寂しくなるのか、以前より愛情を求めるような様子を見せるケースは61%と半数以上にのぼり、そのうち、より飼い主や仲間に依存傾向を表すケースは26%。逆に愛情をあまり求めなくなる、接触することを拒否するというケースは13%あり、人間同様、性格や年齢、環境、相手や飼い主との関係性などによって心理は微妙ということなのだろう。どちらにしても情動的な変化は実に74%の犬に見られる。

食事の量(35%が低下傾向)や食べるスピード(31%が低下傾向)は、両方を平均すると約60%程度の犬は変化を見せていない。

また、34%の犬では寝ている時間が増えているが、8%は逆に減少しており、少なくとも42%の犬は睡眠に影響が出ているということになる。その他、これまで寝ていた場所を避けるというケースが15%あるというのは、亡くなったペットがいた場所を避ける、他との接触を拒否するというケースとの関連性を感じさせる。

鳴き声・吠え声を出す割合(27%)や大きさ(19%)が増加するケースがある一方で、少ないながら10%程度は減少するケースも。

各項目中、もっとも変化が見られたのは、トイレの回数が増えた(40%)だった。逆にもっとも変化が見られなかったのは人や他の動物に対する攻撃性で、90%以上の犬が普段と変わらない。

仲間ロスはフードを食べる速度が遅くなる?
猫の場合、犬と比較して食事の量や食べるスピードが低下するのはそれぞれ21%、12%程度で、寝ている時間は76%が変化していない。しかし、これまで寝ていた場所を避けるというケースは犬同様に15%ある。

鳴き声を出す割合(43%)や大きさ(32%)に関しては猫のほうがより増加傾向にあり、他の動物への攻撃性に関しても犬の倍の12%が増加したと答えている。

また、排泄行動や、「より愛情を求めるようになったか」「接触を拒否するか」といった情動に関しては犬とほぼ似たような結果になっているが、「亡くなったペットがいた場所を避ける」というのは犬の半分の5%で、「普段より高い位置(空中で)何かを探す素振りをする」というのは犬より高く13%になっている。

なお、同居しているのが同じ種同士とは限らないわけで、犬と猫のペアもある。組み合わせによる比較では他の項目において大きな差は見られなかったが、ただ一点、同居犬を亡くした犬では、同居猫を亡くした犬と比較して、よりフードを食べるスピードが低下する傾向にあったそうだ(*1)。

気になることの1つは、そうした行動の変化がどのくらい続いたのか?ということ。犬の場合、情動と睡眠に関しては2ヶ月?6ヶ月(中央値)、食欲とテリトリーに関しては2ヶ月以内で、猫では情動行動が2ヶ月?6ヶ月、鳴き声とテリトリーが2ヶ月以内となっている(*1)。

この記事タイトルでは便宜上「仲間ロス」という言葉を使用したが、半年近く行動変化が続くこともあるということは、人のペットロスに似たような感覚もあり得るということなのだろうか? それともその行動がしばらくの間定着してしまったということなのだろうか? う?む...。

ただ、アンケートは擬人化とは言わないまでも、どうしても飼い主の主観が入ってしまっている部分がないとは言えないということと、これらの変化がすべて「悲しみ」によるものとは言い切れないということは注意のしどころだろう。たとえば、寝ている時間が増えたのは、一緒に遊ぶ相手がいなくて体を動かすきっかけが減ったことによるという可能性も考えられる。

複数の犬がいた筆者の知人宅には、同犬種のペアがおり、メス犬はいつもオス犬のあとをついて回り、とても仲がよかったが、オス犬が亡くなってからというもの、メス犬はみるみる元気をなくし、持病の発作を繰り返すようになったという話だった。この場合も悲しみからくるものなのか、たまたま持病が末期に近づくタイミングだったのかは実のところわからない。

しかし、情動的な行動変化が多くの犬や猫に見られること1つをとっても、彼らが仲間の死に影響を受けることは確かだろう。より愛情を求め、かつ吠え声・鳴き声が増加したケースでは分離不安も見られたという。少なくとも、愛犬愛猫を亡くした飼い主、そして仲間を亡くした犬や猫、その死の悲しみを分かち、互いに支え合える仲間であり続けることは間違いがないと思う。

参考資料:
(*1)Owners' Perceptions of Their Animal's Behavioural Response to the Loss of an Animal Companion / Jessica K. Walker, Natalie K. Waran, Clive J. C. Phillips / Animals 2016, 6(11), 68, DOI: 10.3390/ani6110068

文/犬塚 凛

@DIME編集部

7/18(火) 10:45配信

毎日新聞

 九州北部豪雨で損壊した福岡県朝倉市の民家のがれきの中に閉じ込められた飼い犬が8日後に救出された。衰弱していたが、今は回復しつつある。救われたのは小型犬ポメラニアンの雄で名前はグンソウ。飼い主で同市山田の柿農家、菊池勝昭さん(56)は「グンソウは私たちの家族。見つかってうれしかった。早く元気になってほしい」と祈っている。

 豪雨が襲った5日、山間部の奈良ケ谷川沿いに建つ菊池さん宅には、またたく間に膝上ほどの水が流れ込んできた。菊池さんは孫2人を含む家族5人や、別の住民らとともに避難。その夜はふもとにある大分道の山田サービスエリア内の建物に身を寄せ、やっと一息ついた。ただ、そこにグンソウはいなかった。連れ出す余裕はなかった。「無事でいてくれ」と念じた。

 数日後、自宅へ続く道路の流木や土砂の撤去が進んだ。ようやく自宅に戻ると、変わり果てた風景があった。柿を植えた川岸は大きく削られ、裏山の土砂崩れで自宅横の蔵は倒壊し、自宅内にも大量の流木などが入り込んでいた。被害の大きさに、「避難があと30分遅かったら、危なかった」と体が震えた。

 グンソウは交通事故に遭って右足をあまり動かせなかった。「グンソウのことは半分諦めてしまった」。そんな思いで、がれきの撤去作業を続けていた13日、がれきの隙間(すきま)に衰弱したグンソウの姿を菊池さんが発見した。触ると、体が温かかった。生き抜いていた。

 がれきが折り重なり、奇跡的に空間ができていた。ただ飲まず食わずで過ごした影響で衰弱は激しく、腹部の皮膚はただれていた。菊池さんはグンソウを抱きかかえて水を飲ませた。「命があって良かった」

 グンソウは今、坂田犬猫病院(同市甘木)に入院し、点滴や抗生物質の投与など治療を続けている。同病院の坂田雷太院長(48)は「最初は危ないと思ったが、今は回復傾向にある。何とか助けたい」と話している。【山下俊輔】

7/6(木) 15:33配信

スポーツ報知

 日本ペットフード協会の調べによると、国内で飼育される犬の平均寿命は14・36歳まで延びた(昨年のデータ)。室内飼いの増加や医療環境向上などで、人間なら85歳以上に相当する年齢までともに暮らせるようになった一方、介護に追われる飼い主さんも急増。日本動物病院協会(JAHA)認定家庭犬しつけインストラクターで宮崎大客員教授の中塚圭子さん(57)は、食事や散歩の工夫により、老後をより豊かに楽しく過ごせる「ほっこり、まったりケア」を勧めている。

 ■食事

 老犬にとっての楽しみのひとつが、一瞬で終わってしまうのは悲しいこと。早食いして吐くのを防ぐためにも、ゆっくり食べる工夫は必要です。多くの家庭がドッグフードは容器に入れて出すと思いますが、これだと大型犬は二口、三口で食べ終わってしまいがち。ピクニックシートなどに1粒ずつ間隔をあけて置くと、ゆっくり食べられます。また、大きな缶にテニスボールをたくさん入れ、そこにフードをまくと、ワンちゃんはボールを押しのけ1粒ずつ口に入れるはず。吸収も良くなり、満腹感も得やすくなります。

 ■散歩

 老化が進めば、散歩の途中で動けなくなってしまうことがあります。家を中心に10、20、30分で帰ってこられるコースを3?4つ用意し、体調に合わせて行く先を選びましょう。アスファルトの道路だけでなく、芝生や神社の石段、枯れ葉、河原の石ころなど、ふだんと違う所も歩かせてください。肉球はもちろん、脳にも刺激を与えられます。また、犬の老いは後ろ足から始まるので、子どもの頃からそれに備えること。不規則な段差のある石垣の上などを歩かせ、後ろ足を上げる意識をもたせましょう。

 ■優しい心

吠える理由は温度や湿度の不快感、空腹、関節や歯の痛みなどが考えられます。老犬はずっと人と一緒にいたがるので、不安な心を満たす優しい気遣いが必要です。おなかをすかしてワンワン鳴くようなら、ドッグフードを1つずつあげてください。10粒食べて「もうおしまいね」と穏やかに言えば、きっと納得します。尿漏れが始まれば、寝る所や遊ぶ所におねしょシーツを敷いて、排せつが失敗しても困らない環境をつくりましょう。人間が嫌な顔をすれば、犬も不機嫌になることを忘れないでください。

 ■老老介護

 犬の平均寿命が延びると同時に、飼い主の高齢化も進み、老犬を連れたお年寄りをよく見かけます。お互いが健康状態を受け入れて楽しく暮らす心構えを7つ提案します。

 〈1〉「犬が老齢だから」と片づけない〈2〉介護を面倒くさがらない〈3〉自分を追い詰めない〈4〉困った時は動物病院などに相談する〈5〉方針を決めたら迷わない〈6〉その子にあったQOL(Quality Of Life=生きがい、満足度)を探す〈7〉感謝して見送る覚悟をもつ―。

 "わが子"と少しでも、ほっこり、まったりとお過ごしください。

 ◆犬の年齢 1歳で人間でいえば16?17歳まで成長。5歳で人間の40歳前後となり、その後、小型犬(マルチーズ、テリアなど)が1年ごとに4歳ずつ、中型犬(柴犬、コーギーなど)が同5歳ずつ、大型犬(ラブラドルレトリバー、シベリアンハスキーなど)が同6歳ずつ加齢する。高齢期は大型犬が7歳以上、小型・中型犬が8歳以上とされる。猫の年齢は小型犬とほぼ同じ。

 ◆中塚 圭子(なかつか・けいこ)1959年12月20日、新潟県生まれ。57歳。新潟大卒業後、小学校教諭に。結婚を機に神戸市に移り、94年からドッグ・スクール「ドルチェカーネ・中塚」を自宅で開催。JAHA認定ドッグトレーニングインストラクター第1期生。2014年、兵庫県立大大学院環境人間学博士後期課程を修了し、環境人間学博士に。「人とペットの共生環境研究所」(https://sites.google.com/site/petkankyouron/)を設立。宮崎大客員教授。これまで愛犬4頭、愛猫1匹を見送った。

最終更新:7/6(木) 15:33
スポーツ報知

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