petsougi-news: 2018年1月アーカイブ

1/21(日) 12:00配信

茨城新聞クロスアイ

ペットブームで建設が進む専用霊園と周辺住民とのトラブルを未然に防ごうと、県内の自治体で、業者が霊園を造る際の基準を定めた設置許可条例を制定する動きが広がっている。今月施行した土浦市を含め条例は14市町村が制定。設置を許可制とし、事前に住民向け説明会の開催を求めるのが特徴だ。ペット霊園の設置は規制する法令がなく、全国では悪質業者が地域とトラブルを起こす事例もあることから、自治体が独自に規制に乗り出している。

土浦市は1日から、ペット霊園の設置許可条例を施行した。環境衛生課によると、同条例は、霊園設置に当たって市の許可制とし、業者側は市と事前協議をする必要がある。申請60日前までに住民説明会の開催も義務付けるほか、施設は住宅や公共施設から100メートル以上の距離を置かなければ設置できないとした。違反に対し市は改善の勧告や命令、許可取り消し、使用禁止命令などで対処する。

条例制定の背景には、ペット霊園が住宅地そばに設置され、煙や臭いなどで周辺住民とトラブルになるケースが全国各地で見られることがある。しかし動物愛護法はペット販売業者に県への登録を義務付けているのに対し、ペット葬祭業に関して規制する法律はないのが現状だ。

土浦市内では既に、焼却施設を併設した霊園が2カ所あるが、近隣住民との間で問題は発生していないという。市は、霊園の焼却施設については、廃棄物処理法にのっとって設置されているかを確認するという。市環境衛生課は「近隣住民から苦情があれば立ち入り検査を行い、市でもパトロールを行っていきたい」と運用面も強化する考え。

県内ではペット霊園が40カ所ほどあるとみられる。同様の条例は龍ケ崎市が2004年に施行。市によると条例施行後に1業者が撤退し、その後は設置申請はないという。市環境対策課は「条例がないと最低でも市が情報を把握できない。適正に運用していく」とした。条例はほかに北茨城、東海、那珂、鉾田、かすみがうら、牛久、阿見、取手、守谷、河内、古河、五霞の12市町村で施行した。多くは、首長の許可や近隣住民への説明会開催を義務付けている。 (綿引正雄)

茨城新聞社

1/29(月) 19:17配信

J-CASTニュース

 「原因は、アロマディフューザー(発生器)でした」――。ペットのインコが急死したという女性が、愛鳥の死因についてツイッターでこう報告した。自宅でアロマを焚き始めてから1週間後に、インコの体調が急変したのだという。

 実際、今回のようなケースについて、鳥類専門の動物病院「小鳥のセンター病院」(埼玉県川口市)の池谷(いけや)真樹院長はJ-CASTニュースの取材に対し、「鳥によって個体差はありますが、アロマを焚くことで中毒死や呼吸不全を起こす恐れはあります」と指摘する。

■「信じられませんでした」

 女性が愛鳥の死を報告したのは2018年1月26日のこと。「私の最愛の娘(オカメインコ)が昨夜亡くなりました」と切り出し、「原因は、アロマディフューザーでした。気が付きませんでした。ショックです」と報告した。続くツイートでは、

  「(インコを)飼うにあたり、神経質に調べたつもりでしたが、アロマは分かりませんでした(略)拡散して頂く事で、2度と同じ不幸が繰り返されませんよう祈るばかりです」

との思いをつづっている。


 女性の投稿は29日夕までに2万回以上リツイートされ、リプライ(返信)欄には「アロマが毒なんて...。知りませんでした」「知らなかった...ずっとアロマ使ってました」といった驚きの声が相次いで寄せられている。

 この女性は29日のJ-CASTニュースの取材に応じ、急死したオカメインコは17年8月に生まれたばかりの幼鳥だと説明。その上で、一連の経緯について、ツイッターを通じて次のように回答した。

 まず、女性がアロマディフューザーを購入したのは1月17日。その日から、インコを飼っているリビングでアロマを焚き始めた。女性が寝るとき以外はほぼ一日中、スイッチをオンにしていたという。

 アロマを焚き始めてから1週間後の24日、インコの体調が急変した。どんどん動きが鈍くなり、食事もあまりとらなくなった。女性は25日に動物病院に連れて行ったが、風邪ではないかと診断され、ただ安静にさせるようにとの指示を受けたという。

 しかし、インコはその日の夕方に死んでしまった。当時の状況について女性は「小さな声を上げて落鳥しました。信じられませんでした」と短く振り返った。


獣医「使用は避けるように勧めています」

 その後、女性が愛鳥の死因について考えたところ、心当たりがあったのはアロマディフューザーを使い始めたことだけだった。そこで改めて調べたところ、アロマが小鳥にとって有害な可能性があるとの情報を知ったという。

 この女性によれば、購入したディフューザーとアロマオイルの説明書には、ペットに害を及ぼす可能性があることについての言及はなかった。そのため、注意喚起の意味も込めてツイッターで愛鳥の死について報告したという。

 愛鳥の急死について女性は取材の中で、「悔やんでも悔やみ切れません」とコメント。その上で、

  「私は愚かですが、同じような事故が起きませんように、あの子の死が無駄にならないことを祈るばかりです」

と訴えた。

 実際、アロマを焚いたによる小鳥の事故はよくあるものなのか。「小鳥のセンター病院」の池谷院長は29日の取材に対し、「頻繁に聞く事故ではありません」としつつも、

  「鳥を飼っているお客様から相談を受けた場合は、アロマディフューザーなどの使用は避けるように勧めています」

と話す。その理由について池谷院長は「鳥によって個体差があり、一概には言えないのですが」と前置きした上で、「アロマを焚くことで中毒死や呼吸不全などを起こす恐れはあります」と指摘する。

 具体的には、(1)アロマオイルの成分そのものにより中毒を起こす恐れ(2)ディフューザー自体が汚い場合、カビなどを部屋中に撒いてしまうケースがあり、肺炎などを起こす恐れ(3)臭いが体質と合わない場合、呼吸器不全を起こす恐れ――の3つの危険性が考えられるとした。

 

 飼っていたペットが死に、喪失感から立ち直れず体調を崩す「ペットロス症候群」が顕在化している。背景には核家族化や少子化が進み、ペットを家族の一員の「伴侶動物(コンパニオンアニマル)」として捉える飼い主が増えていることがある。自分が、あるいは身近な人がペットロスから立ち直れない時、どうすればいいのだろうか。

20180123211421pettozu.jpg

 ペット保険を手掛けるアイペット損害保険(東京都)が昨年8月、ペット(イヌ・ネコ)を亡くした経験のある人を対象に実施した調査によると、回答した894人の3割弱がペットを失ったことにより体に不調を感じていた。症状としては「突然悲しくなり涙が止まらなくなった」が6割と突出。幻覚・幻聴などもあった。

 多くは1カ月未満で治まるが、1年以上に及ぶ人もいる。改善に必要なのは、「本人が思いきり悲しめるよう、周囲が悲しみを理解し支えること」(同社広報担当)。飼い主は人間の家族を失ったのと同様に悲しんでいる。それなのに周囲が「しょせんペット」と軽く考え対応すると、本人は悲しみを吐き出せなくなり、症状の長期化や悪化の恐れがあるという。

 同じ境遇の人たちで悲しみを共有するのも有効だ。ペットロス経験者でつくる市民団体「ペットラヴァーズ・ミーティング」(東京都)は、定期的に経験を語り合う集会を開き、毎週土曜日に無料相談電話03(5954)0355も実施する。ボランティアによる傾聴でアドバイスはしないが、梶原葉月代表は「悲しいのは当然で、そう感じるのはあなただけではないと伝えたい」と活動の意義を語る。

 ヤマザキ学園大動物看護学部ペットロス研究室(東京都)の新島典子准教授(動物人間関係学)は、ペットロスから立ち直るため、特に高齢の飼い主には、新たなペットを飼うことを勧める。高齢者は、散歩など生活リズムをペットがつくることが多いうえ、家族の独立や友人を死別で失うなど他者との関係性が減る状況にあり、下の世代よりペットの存在が大きい。すぐ新たなペットがくるとストレスになることもあるので「理想はペットが亡くなる前から2匹目を飼い始めること」。

 また、葬式など「供養」を行うことも立ち直りにつながるという。「気持ちの区切りをつけ、ペットのためにやるべきことは全てやってあげられたという達成感を持つことが、世代に限らず大事」とアドバイスする。実際、ペットの死を悲しみ供養の時間をとれるよう「ペット忌引休暇」を制度化している企業もある。社会的にもペットの死への理解を広げることが求められている。

 自ら克服するための方法がある一方、カウンセリングなどで心を落ち着かせようとする飼い主もいる。

 京都市中京区の占い店「銀月堂」には、ペットロスの相談を持ちかける客が急増している。タロットカードの鑑定士、五条桜花さんには、月約250人の客の3分の1程度がペット関連の鑑定を依頼する。多いのは「新たにペットを飼いたいが死んだペットの霊は悲しむか」との趣旨の相談。

 どんな鑑定結果が出るのか。「大半は、飼い主が気持ちを整理できているなら優しく迎え入れてあげてという結果になる」と五条さん。

 死んだ人の思いと交流する「口寄せ」というジャンルの鑑定士、堀川瑠奈さんに多く寄せられるのは「病院に連れて行くタイミングが遅かったのでは」など、自分のせいでペットが死んだと悔やむ飼い主からの相談だ。「ほとんどのケースで、死んだペットの側は注がれた愛情に感謝し、後悔の必要はないと思っていましたよ」。本当だろうか。堀川さんに尋ねると「疑うのが普通だと思いますが、私は必要とされるので真剣に伝えています」とほほえんだ。

 【2018年01月23日 22時00分】

1/12(金) 11:13配信

福島民友新聞

 福島市の焼却施設「あぶくまクリーンセンター」で、ペットの火葬の受付件数が増加傾向にあり、遺骨の引き取りを希望する飼い主も増えている。背景にはペットを「家族の一員」とする考え方の広がりがあり、こうした状況が今後本格化する同センターの施設再整備に影響を与えそうだ。
 あぶくまクリーンセンターによると、2016(平成28)年度に同センターでは4378体の動物を火葬。このうち、犬や猫などのペットは2176体で、飼い主が遺骨の返還を希望したケースは、5年前より171体多い973体だった。
 返還数の増加は、同センターの業務に大きな影響を及ぼしている。残された骨などをセンター側で処理する場合であれば、数体をまとめて炉に入れることができるが、返還するケースでは1体ずつ火葬しなければならない。1回あたりの焼却時間は2時間前後。フル稼働しても、1日5回が限界だ。このため、返還希望が集中すると、当日だけで処理できないこともあるという。
 同市の仏眼寺では1969(昭和44)年、動物を供養する「畜魂碑」を建立。当時は家畜などを供養する意味も強かったが、今では碑を訪れるのは、「かわいがっているペットを供養したい」という市民がほとんど。同寺の長崎大允副住職は「ペットの納骨で泣き崩れる人がいたり、いつの間にか誰かが新しい花を供えたりしている。まるで、家族や身内のよう」という。

福島民友新聞

1/15(月) 7:55配信

産経新聞

 犬や猫などから人間にうつるとされる人獣共通感染症「コリネバクテリウム・ウルセランス感染症」による死者が国内で初めて確認されていたことが14日、厚生労働省への取材で分かった。厚労省は今月、自治体などに向けて通知を出し、情報提供を行った。

 コリネバクテリウム・ウルセランス感染症は、家畜やペットの動物が持つ「コリネバクテリウム・ウルセランス菌」に感染することで起きる。のどの痛みやせきなど風邪の症状が出て、重症化すると呼吸困難などで死亡することもある。人から人にうつることはほとんどない。予防接種の効果で日本ではほとんど患者がいない感染症「ジフテリア」に似ており、抗菌薬などで治療が可能だ。

 厚労省によると、この感染症で死亡したのは福岡県の60代の女性で、平成28年5月に呼吸困難で救急搬送され、3日後に死亡。血液などから菌が検出された。女性は3匹の猫に屋外で餌をやっていたといい、そこからの感染が疑われている。

 国立感染症研究所によると、この感染症は国内では13年に初めて感染例が報告され、29年11月末までに、死亡した女性を含め北海道から九州まで25人の感染が報告されている。犬や猫を飼っていたり、接触があったりする患者がほとんどだ。英国など海外でも数十例が報告されており、死者も出ている。

 ただ、国内では感染症法に基づく届け出義務がない珍しい感染症のため、見逃されている可能性もある。厚労省は今月、日本医師会、日本獣医師会、自治体に対して情報提供を行い、発生があった場合は厚労省に情報提供するよう通知。国民に対しても、「ペットとの濃厚な接触は避け、体調が悪くなったらすぐに医療機関に行ってほしい」と注意を呼びかけている。

1/7(日) 9:26配信

日刊ゲンダイDIGITAL

 年始に初詣に行った向きも多いだろう。三が日の参拝客日本一は明治神宮で、320万人が訪れる。仮に賽銭が1人100円としても、3億2000万円に上る。そうした賽銭やお札・お守りの類いは宗教活動だから非課税だが、浅草寺の仲見世の家賃のように、宗教活動とは関係なさそうな収入もある。それらも非課税なのか。

 宗教ジャーナリストの藤倉善郎氏に聞いた。

「一般論として家賃収入は"収益事業"なので、その分は法人税が課税されます。ただし、一般の法人税は30%なのに対し、宗教法人は22%と優遇されています」

 駐車場は、やや事情が異なる。参拝客用に数台分用意する程度なら非課税で、大規模に駐車場を運営し事業化しているようなケースは課税対象だというが、収益事業かどうかの線引きは対象によってあいまいだという。

「例えば、幼稚園や老人ホーム経営は"非収益事業"に分類されているので非課税です」

 ややこしいのは、ペット霊園だ。

「ペット霊園を巡っては、2008年に相反する最高裁判決が出ているのです。ひとつは、ペット墓地が固定資産税の対象かどうかが争われた東京のケースで、非課税の判決。もうひとつは、ペット供養という行為が収益事業かどうかが争われた名古屋のケースで、この時は収益事業と判断され、課税対象になりました」

 物販はどうか。

「お守りやお札などは宗教施設だけのものだから非課税ですが、線香やろうそくは一般の店でも買えるので課税とされています。ですが、書籍、文房具、土産のまんじゅう、化粧品まで全て"お布施"という形にして課税を免れている宗教法人も少なからずある。目安の金額があり、不足分を催促されるのですから実際は定額販売です」

 グレーゾーンの最たるものは葬儀代だ。

「最高裁が課税と判断した名古屋のペット霊園は、供養の料金表を表示していたことが課税の根拠のひとつとされました。つまり"対価性"があるかどうかが境界線です。人間の供養も、葬儀社のセットという形で一定の価格が決まっていたり、地域の相場があったりしますが、仏教関係者は"葬儀は商品じゃない"と言い張っています。アマゾンの定額制僧侶派遣に反発しているのは、その建前を崩されるのを恐れているからでしょう」

 衆生が貧困にあえぐご時世に、宗教団体が金儲けできる構造はおかしい。こんな理不尽な税制優遇は即刻撤廃すべきだ。

2017.12.26 07:00週刊朝日

猫と一緒に入れる墓、喪中はがき...

猫と一緒に入れる墓、喪中はがき..."生前ペットロス"の乗り越え方

  

室内飼いが増え、長生きするようになった猫。深く愛される一方で、別れは飼い主にとって耐え難いものになっている。体験者の話に耳を傾け、「そのとき」の心のありようを考えた。


「体重は減り、目の輝きが消え、細胞の一つひとつが"シャットダウン"するさまを目の当たりにしました」

 神奈川県に住む熊谷弘行さん(66)は先月、愛猫ベルを亡くした。享年204カ月。人間に換算すると100歳超の大往生だった。

「私たち家族にとって初めてのペットで、ずっと健康でした。昨夏、階段から落ちて腰の骨を折り、獣医さんから寝たきりになると言われました。排泄介助が必要と診断され、オムツをつけながらがんばって、再び歩けるまでになったんです」

 たくましい命の灯が消えた日、妻、娘、娘婿、息子と家族全員が仕事を早く切り上げ、ペット斎場に集まって火葬に立ち会った。斎場の係員によると、年の割に歯や骨がしっかりして、崩れていなかったという。「悔いはないのですが、しばらく、ベルの"不在"に混乱しました......」

 熊谷さんは取り込んだ白い洗濯物を見て「ベルだ!」と錯覚したり、無意識にトイレの中を捜したりした。妻淳子さんも「生きがいを失った」と、ぼんやりすることが増えたという。

 ペットフード協会によると、室内飼いの猫の平均寿命は2016年に15.81歳。ともに長く暮らすだけに悲しみも深くなる。

 東京都内に住むヘルパーの女性(52)は一昨年、アメリカンショートヘアの「ラッキー」を肺がんで失った。享年11歳だった。「キャットタワーの上で急にせきを始め、病院で調べたら末期。無症状でわからなかったのです」と振り返る。

 手術できない状態だったので、在宅介護のために「酸素室」を借りて居間に置き、添い寝した。「あっと言う間の別れで、何もしてあげられなかった」と話す。

 家族も猫好きで複数飼いをしているが、ラッキーを見送って間もなく、15歳の雌猫のミャーが腸の病気に。「今年手術したのですが完治は難しくて。夫は溺愛しており、(前の"子"の分まで)猫を世話しながら目を潤ませています」

 

 愛猫が闘病生活に入ると、こうした"生前ペットロス"に陥る人も少なくない。うつやひきこもりにつながることもあるようだ。

 少子化や核家族化で、ペットが大切な家族という人は多い。悲しみの深さは、時代も関係しているのだろうか。開業から54年、ペットの治療に携わる赤坂動物病院の柴内裕子・総院長は「近年、人と猫との距離が近づいて、別れがより切実になっている」と話す。

「猫は本来、犬以上に独立心があり単独行動を好みます。昔は自然の中でひっそりと亡くなりましたが、(自然が少ない)現代では自由に外に出られません。大事にみとられることは猫にとって幸せになりますが、猫に対する飼い主の気持ちも深くなり、苦しむケースが多くなっています」

 完全な室内飼いだと、感情移入がより深まる。重度のペットロスに陥るときは、夫の死去や子どもの独立など人間関係の変化も重なるケースが多いようだ。

「猫との別れを、人生に起きた不幸と思わないことが大切。3年でも5年でも、自分に連れ添ってくれたことへの感謝が生まれると、気持ちも楽になります」

 例えば、猫が難病になったら、がんばったねとたたえる心で見送ってほしいという。

「悲しみの度合いや感受性は人それぞれですが、お別れを体験した人と話すと、学びや励ましもあるでしょう」と柴内さんは話す。

 死を周囲の人に話すことで救われることもある。

 ペット用仏壇・仏具専門店「ディアペット」は10月、喪中はがき(全7種、10枚セットから)を売り始めた。愛猫の写真を入れ、生前の感謝やお別れを報告できる。

「ペットを失った方は『新年おめでとう』の気持ちにはなれないでしょう。その意思表示ができ、『猫ちゃん元気?』と聞かれて胸を痛めることも減ると思います」(関口真季子取締役)

 ペットの死を伝えるという、昔ははばかられた思いを今や堂々と言える時代になったのだろう。2カ月で2千枚と想定の10倍売れた。

 

 利用者からは、「こうして儀式的なことをする中で少しずつ癒やされ、(死を)受け入れられる」「喪中はがきを出すことで、一歩前に進める」など好評という。

 猫と一緒に入れるお墓を探す人も増えてきた。

 神奈川県在住の女性(64)は7年前、夫を突然亡くした。そのときに、猫と人のお骨を一緒に納められる墓地を都内で購入した。

「主人は無類の猫好きで、家や会社で猫を飼い、『自分が死んだら猫と埋めてね』が口癖。ネットでお墓を探して実現させました」

 お墓を訪ねると、墓石横に大きな猫形の墓誌が並び、「マリ」「キンタ」と刻まれていた。お骨の場所は地下で仕切られているそうだ。

「キンタは20年前亡くなった日本猫で、マリは7年前、主人のあとを追うように亡くなったロシアンブルーです。家には、主人が亡くなる1年前に迎えたソマリの『チイ』がいます。子どもが自立し、今はチイと"ふたり"暮らし。いずれ見送るのはつらいですが、お墓でも一緒だと思うと不思議と落ち着きます」

 猫の墓誌を含めた区画永代使用料は550万円。それを見て「うちでも」と考える愛猫家がいるという。

 つらい別れを乗り越えるために必要なのは、時間なのか、心のあり方なのか。

 実は筆者の自宅にも二つの遺骨がある。14年前と3年前に見送った愛猫だ。ともに長い闘病の末、自分の腕の中でみとったが、最初に迎えた「クロ」の死後、ずいぶんと落ち込んだ。同じ色の猫を見かけるたび、涙が止まらなかった。体重が5キロ落ち、仕事も休んだ。

 そんな自分を救ったのは、獣医師の一言だった。

「あなたは地球上の命を預かっていたんですよ。よくお世話をしましたね」

 そう言われたとき、「私の猫」が大きなものに包まれる感覚になった。愛らしい鳴き声や柔らかな毛並み、甘えるしぐさ......。次々とよい思い出がよみがえり、新たに迎える猫を愛する力に変わっていった気がした。(藤村かおり)

週刊朝日 20171229日号

このアーカイブについて

このページには、petsougi-news2018年1月に書いたブログ記事が含まれています。

前のアーカイブはpetsougi-news: 2017年12月です。

次のアーカイブはpetsougi-news: 2018年2月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。